信州新町周辺の地層

 フォッサマグナは地質学者ナウマンによって,本州の真中に広がる大地溝帯(大きな割れ目)という意味から名付けられたものです.信州新町周辺は北部フォッサマグナ地域に含まれ,この辺りはかつては日本海につながる北に開いた大きな湾があったと考えられています.当時の陸から流れてきた土砂は積み重なって地層となり,生きものたちは死んで土砂とともに埋まり化石となって私たちの目の前に現れています.

 信州新町周辺に分布する地層は、小川層・権田層・大久保層・城下層などがあげられます。

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小川層 裾花凝灰岩部層

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中新世後期に堆積した地層で凝灰岩・凝灰角礫岩を主体としています.750万年前頃に堆積したと考えられています


小川層 論地泥岩部層

7D227FCD18FC11DA.jpg 中新世後期に堆積した地層で,主に砂岩層と砂岩泥岩互層が見られます.あまり化石の記録はありませんが,信州新町ではクモヒトデの化石が発見されています.


権田層

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 鮮新世前期に堆積した地層で,大久保層とは同時異相の関係にあります.権田層は礫岩や砂岩からなり,トラフ型斜交層理・平行層理・ハンモック状斜交層理などの堆積構造も見られます。
 シンシュウセミクジラは権田層から産出しました。


大久保層

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 大久保層は砂岩や泥岩・砂岩泥岩互層からなっています.権田層とともに保存の良い貝化石を多産し,大久保層からはクサビガタオオノガイの自生的産状が見られます.セイウチ(オントケトゥス)の頭蓋骨化石も発見されています。


城下層

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主に砂岩・礫岩から構成され,下部に凝灰角礫岩の久米路火砕岩を挟んでいます.この火砕岩は約400万年前に堆積したと考えられています.城下層からはシジミやカキ,シガラミサルボウやナガノホタテなどの保存のよい貝化石のほかに,クジラの下顎やシンシュウゾウの上顎、さらにはセイウチの頭蓋骨化石(オントケトゥス)が見つかっています.