漬物の歴史は古く、今から1300年位前、東大寺正倉院の古文書「雑物納屋」に塩漬のことが記載されています。
長野県のお漬物業は、明治の中頃、わさび漬や味噌漬を中心に商売として始められたと言われています。長野県は、面積が標準県の2倍以上あるという環境風土の中で、全国屈指の漬物産地として、野沢菜を中心に信州小梅、わさび漬、山ごぼう、信州味噌漬等、数多くの特産品を有し、漬物出荷額は和歌山に次いで第2位の漬物王国を築いています。長野県の代表的な野沢菜は、宝暦6年(1756年)野沢温泉村にある健命寺の住職が、京都遊学の帰途に持ち帰ったのが始まりといわれています。その後、漬物製造業者と県の試験研究機関の努力により、現在では年間5万トンが全国へ出荷されています。
これら漬物が美味しくなる季節に先立ち、技と品質を競い合う長野県園芸特産漬物品評会が11月に開催されています。
- 塩分の補給
- 塩は体内において、ナトリウムイオンと塩素イオンの状態で存在します。ナトリウムイオンは、浸透圧の調整、栄養素の吸収、酸・塩基平衡、神経の刺激伝達などの働きをしています。
一方、塩素イオンは、胃酸のもとになって消化を助けるなど、生命維持に不可欠な様々な働きをしています。 - 健康維持の成分(野沢菜)
-
植物繊維:
野菜の中でも植物繊維は非常に多く含まれていて、便秘予防に効果が高い。
高い成分:
カルシウム170㎎、カリウム380㎎、カロチン2100mg、ビタミンA1200IU、亜鉛、ビタミンC60mg。
発ガン物質を抑える:
ビタミンCが多いので、ニトロソアミンという発ガン物質を抑える効果が非常に高い。
- 健康食品
- 現在は、ほとんどの野菜が漬物になっていて、健康維持のために生では食べられない野菜を漬物にして摂取しています。最近では、乳酸発酵食品としてキムチが大ヒットしています。乳酸菌の働きで腸の消化を助けるなど、漬物は健康維持のために大きな役割を果たしています。
- 今後の漬物
- 健康維持のためには野菜を摂取しなければなりません。とはいうものの、なかなか生では取りにくいので、サラダ感覚で食べやすい、塩度の低い漬物にしてはいかがでしょうか。