量昭の子育て日記

  1998年 娘:12歳(中1) 息子:10歳(小5)

 

()今日の一日

 娘もだんだんと大人に近づくに連れて、あまり話をしなくなってきた。特に去年当たりから、今日学校でどんなことがあったの?等と聞くと、面倒くさそうな雰囲気であまり答えたがらなくなってきた。そこで、去年の春頃から、夕食の時今日の一日ということで、一人ひとりその日一日の中で心に残った出来事を言うようにした。すると、一方的に聞かれるばかりの時は面倒くさがっていたが、親もその日の出来事を話すとあって、色々お互いに話すようになった。

 これは、是非皆さんにもお勧めできることだと思っています。私の場合、会社で起こったことなどを主に話すわけですが、今から社会勉強をするのもいいだろうということで、分かる範囲のことを話すようにしています。息子などは、長くなって、早くしろ、夕食が終わるまでに話し終わらない、等と言われております。

 

()息子の誕生

 息子は誕生日の前に、すでにヨーヨーをプレゼントの前借り(前もらい?)していた。従って、本番の誕生日では聖書をもらっただけで、誕生会も終了した。それでも、何か物足りなそうにあたりを見回している。そこで私がまだあったよと言って箱を渡した。その箱の中には、一番下に紙切れに書いてある手紙と、その上に息子が出しっぱなしにしておいたために私が片づけてしまった漫画本とヨーヨーの説明書が入っていた。

 息子は、その箱の底から手紙を見つけるや、読まないうちに「よっしゃー」と叫んだ。

 手紙1「N君、お誕生日おめでとう。君も、いよいよ11歳だ。来年になれば、12歳、イエス様が宮で大人たちと対等に論じあった年齢だ。君も、いよいよ大人の入り口に立ったいうことだ。そこで、君が大人に近づいたかどうか、このチャレンジを受けてみたまえ。見事、合格すれば、プレゼントが待っている。しかし、合格できなければ、プレゼントは来年まで待ってあげてもよい。ただし、このチャレンジは自分一人でやること。決してだれかにいっしょに行ってもらってはいけない。では、けんとうを祈る。

 最初のプレゼントのヒントは、消防小屋の中、ポンプの上にある。   父より。」

 手紙2 家から50m位離れた消防小屋の中

「よく来たね。こわくはなかったかい。きみのうしろで、だれかがのぞいているかもね。次なるプレゼントのヒントは、ハムスターの小屋の中にある。そう、急がないと大変なことに。自動消めつレターが、チリジリになっているかも。だが、消防小屋の戸を閉め忘れないように気をつけたまえ。」

 手紙3 ハムスターの小屋の中

「この手紙、読めるかな。次なるヒントは、下又田羅に行く三さ路、ゴミおき場のよこのカーブミラーだ。よくさがすのだよ。イーヒッヒ!おばけが出るかもよ。」

 手紙4 家から100m位離れたカーブミラー

「よく、見つけたね。ここまで来れば、君はもう大人に近くなった。もうプレゼントは君のものだ。プレゼントは新しいテレビの下のテレビ台の引き出しの中で〜す。」

 手紙5 チョコレートに張り付けて

「これが、君へのプレゼントだ。よかったね。でも、まだ、何かほしい気がしたら、ついでに君のベッドの下をさがしてみたまえ。」

 手紙6 バドミントンラケットに張り付けて

「このプレゼントを、君が見つけられたということは、君の勇気のおかげだ。君にその勇気を下さった神様に、感謝したまえ。ところでだ、木曜日、水泳に行けないようなとき、3人でバドミントンに行ければいいなと思っているのだが、どうかな。Happy birthday N!」

 みごと、このチャレンジに合格したN君でした。

 

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