1年生になりました。担任は優しい女の先生です。とても元気な男の子ぞろいの1年西組。静か者のN君、大丈夫かな?!入学してしばらくすると、おもしろい言葉や歌をたくさん覚えて使うようになりました。ウィ・アー・ザ・チャンプのリズムで、「オーレ、おれのパンツ見たいかー、見たくないか。…」と歌います。「oo君が、歌っていたよ。」なんて…。「Nのパンツなんか見あきちゃったよ。お母さんが、毎日洗濯してるんだから。」「もうやめなさい。」etc…けれど歌い続ける息子でした。
学校から帰ってきて、鞄をあけると、連絡帳とお便りだけ。「あれ、教科書は?鉛筆入れは?」「あ!忘れた!」来る日も来る日も同じ会話の繰り返しです。けれど、さすがの息子も、宿題のある日は、鉛筆入れは、持ち帰ってきます。「鉛筆削ったの?明日困るでしょ。」と聞くと、「お母さん大丈夫。鉛筆入れに、鉛筆削り付いているんだよ。学校で出来るよ。」「N、そうじゃないでしょ。……。」どう話しても理解してもらえない母親は、「そうか、Uの鉛筆入れには、鉛筆削りは、付いていなかった。」鉛筆入れが悪いと反省するのでした。「国語の本読もうよ。」と言うと「お母さん知らないの。学校で毎日読んでいるからいいんだよ。」とかえってきます。なる程、息子は、息子なりに考えているようです。宿題は、頑張ってやっているので様子を見ることにしました。
夕方お母さんが畑に行くとき、息子が言いました。「お父さんが帰ってきたら『すぐ帰って!』ってNが言ってたっていってね。」お父さんは、会社の帰りに、畑に寄って一仕事するのが、日課です。息子は、木工工作を、お父さんに教えてもらって作りたくってウズウズ。「わかった。でも、すぐ帰れるかわかんないよ。」案のじょう。畑に来たお父さん、すぐには帰れません。二人で仕事をしていると…足音が聞こえます。なんとN君、待ちくたびれて迎えに来ました。いちごの花を見たり、苗植えを手伝ってくれました。お父さん曰く「Nも頭を使うようになったな!」早く、帰れてよかったね。
お母さんのワンピースの、りぼんが行方不明になってしまいました。捜していると「ねえねえ、お母さん。」と息子が呼びます。「今、忙しいからあとで。」それでも「ねえ、うんといいこと!」と、呼び続けます。あまり言うので行ってみると、「お母さん。イエス様に、お祈りしたの。すぐ見つかるよ。」と言います。「ああ、そうだったね、N。」その通り。祈りながら捜すとすぐ見つかりました。(ワンピースのポケットの中に!)
神様は、小さな者の、小さな祈りも、聞いて下さるおかたでしたね。
朝、ランドセルの、カタコトなる音で目がさめました。早起きしたN君!「僕、ゆうべ寝るときね、ランドセルの用意がしてないの気が付いたの。早起き出来るようにお祈りして寝たら、早く起きれたんだよ。」と、ニコニコ!よかったね
運動会がありました。16日が雨だったので1日延びました。息子は赤組。お姉ちゃんと同じ赤!「フレー、フレー、赤ぐみ。フレフレ紅組…」大きな声で、家に帰ってからも応援です。「ねえお母さん、『いくぞ』ってぼくが言ったら『オウ』って言ってね。」食事の用意をしているお母さんに言います。息子:「いくぞ」、母:「オウ」(気のない返事をすると)、息子:「声が小さい。いくぞ。」、母:「オウ」、息子:「紅組の勝利を願って3・3・7拍子、よう、チャチャチャ、………。」N君、すっかり応援団長気分。ちなみに手拍子をしているのは、お母さんです。
7歳の誕生日です。「お母さん3段ケーキね!」リクエストにお答えして、お母さん頑張りました。プレゼントは、お父さんが、用意して下さいました。「戦車」「船」「壁ずたいねずみ」のプラモデルです。お父さんに作り方をおそわって、ラジオペンチとニッパーで真剣に作っています。朝早起きして「ねえ、プラモデル作っていい」「7時までね。」「やったー。」と、夢中です。学校から帰って来てすぐとりかかり、土曜日は、半日じゅうです。その集中力を見て、お母さん一安心。きっと、必要な時、必要な事には、このファイトで、ぶつかってくれるのでしょう。
のんびり息子が、たくましく見えました。お父さんは、来年の、誕生日ごろまでに、ボチボチ作ればよいと思ったのですが、1カ月もたたぬまに完成してしまいました。
お父さんとお母さんの10回目の結婚記念日です。二人で夕食に出かけました。娘は、息子やおばあちゃんと留守番です。(お父さんとお母さんだけごちそうを食べるのは、気が引けていたのですが…)着替えているお母さんの所に来て、娘が言いました。「お母さん、おしやれしてく?わたしが洋服選んであげようか。」そして「お母さん、楽しんできてね。」優しく言ってくれました。ありがとうU。行って来ます。