寿子の育児記録より
2000
年 娘14歳(中3) 息子12歳(中1)
息子編
☆1/4 キャンプと狼がきたぞー
息子の新年は、菅平のヘルモン山荘のカウントダウンで始まりました。年末は親子共々教会のキャンプで過ごします。午前中は、同世代の子供達と聖書からのお話を聞き、午後はスキーを楽しみ、お風呂に入って、夕食後また聖書からのお話を聞くといったスケジュールです。1月1日2000年を迎えてから午前1時近くに帰ってきました。キャンプ中、
お母さんは、食事の準備の仕事で、息子と過ごす時間はありませんが、見かける息子はいつも友達と楽しそうにしています。大晦日の夜のレクリエーションの出し物でRちゃんとどうどうと手品をしてくれたのも、お母さんは嬉しかったです。恥ずかしがりやの息子も、みんなの前に立てるようになったんだね。
キャンプから帰る早々、お父さんとお母さんの口から出る言葉は「家族新聞の原稿募集中!」。(1999年内に出せなくて、あせっていたのです。)
息子曰く「お姉ちゃんはでた?」そして、「頭が痛い。」「お母さん、もうだめ。」「死にそう。」などなど。でも、お父さんとお母さんの口からでる言葉は、「原稿募集中」。実は、お母さんは、寝不足と、いやなことは後回しにする事のある息子なので逃げてると思ってしまったのです。ところが、後は息子の原稿のみとなった3日夜、熱を計ってびっくり!!39.3℃もあったのです。翌日、医者に行きベッドの中での、冬休みとなりました。狼が来たぞと言うタイトルは、息子は心外かもしれないけど、嫌なことでも、やり遂げる忍耐を持って欲しいです。(お母さんも、つい後回しにしてしまうことがあるので反省!)
☆1/11 忘れ物
今日から3学期。帰ってきた息子の手には、ペンで「うわはき」と書いてあります。今日はスリッパで1日過ごしたとのこと。オイオイ!
母 :うわはき、どこに用意しといたの?
息子:鞄のとなり。
母 :それでもおいてっちゃんだ。N、3学期は忘れ物減らそうね。4月から中学生、忘れ物なしの中学生になろう。
息子:むりかも!?
母 :オイオイ!
(翌日から、お母さんも仕事です。な、な、なんと!学校の玄関に行ってびっくり!!「あっ、うわはき忘れた……。」仕事から帰ったお母さんのてには、マジックで「うわはき」と書いてありました。やっぱり、Nのお母さんだね!)
☆2/1 ヨーロッパの香り
なんと、小学校で集団風邪発生ということで、息子は臨時休業です。息子は元気でセーフ!!
午後は、「退屈。そうだ、マフィンかパンつくろうかな。」というわけで、科学(小学生用の科学雑誌)を持ち出してくる。「お母さん、薄力粉とバターと砂糖と牛乳出してね。ふくらし粉は付録であるから。」レーズンも入れて200度のオーブンで焼いて息子特製マフィンの出来上がり。今日の夕食のデザートです。
父 :おいしい。良くできてるね。
母 :うーん。ヨーロッパの香りがするね。
そこへ、おばあちゃんが「風邪予防だよ。」と言って焼きニンニクを出してきました。
息子:やめてよおばあちゃん。ヨーロッパの香りがしなくなっちゃう。
一同:アハハ…
息子:お姉ちゃんどう?ヨーロッパの香りがするでしょ?
娘:ヨーロッパに行ったことないから分からない。
母 :ちょうどいい甘さだね。
息子のマフィンは好評でした。ちなみに、マフィンを食べた後、「はい、日本の香りでーす。」と焼きニンニクを食べ風邪予防をしました。
☆4/16 息子 中学生になる
7日の入学式から、一週間あまり、学校から帰ると、疲れて一眠りする日がつづきましたが、少し慣れたようです。学校生活は楽しいようで、ジェスチャ−でした自己紹介など、話してくれます。今朝は、早速教わりたての英語で話しかけてきました。
N:Nice to meat you.
H:Nice to meat you.
My name is Hisako kaneko. What`s your name?
N:My name is N Kaneko.
H:How old are you?
N:I am (考えてから)12years
old.
How old are you?
H:I am 43years old.
N:Oh! 43.43.43.Oh!
そんなに、びつくりしないでよね。!
夜、お風呂からあがっていると、息子が言います。「あの、誠に申し訳ないんですが、これお願いします。」とりいだしたるは、給食のエプロン。お父さん曰く、「N、もっと早くださなくっちゃね。でも、今みたいに言われると怒れないよな。」ごもっとも。それから、明日に間に合わすため洗濯とアイロンがけをしました。
☆11/3 畑のかたずけ
久しぶりにお父さんも休みでした。昨日から教会の友人のT君も泊まりに来てくれ、みんなで畑に行きました。二人とも本当に良く手伝ってくれ大助かり。もう、大人と同じ仕事をしてくれ、3畝の畑が、夏野菜の茎切りから、ネットはずし、マルチはぎ、そしてお父さんに、耕耘機をかけてもらて、冬の準備が出来ました。
「えっさ。」「ほいさ。」とかけ声をかけ合い、楽しみながら仕事をする二人と一緒に仕事が出来て、お母さんも幸せでした。その後行った『ぽかぽかランド』も、気持ち良かったね。
☆12/9 タイヤ交換
午後から、お父さんの手伝いで、タイヤ交換をしてくれました。2台1時間近くかかりましたが、文句も言わずやってくれました。
「もうじき1人でも、出来るね。」
お父さんの言葉に息子も、嬉しそうでした。
☆12/23 映画「ダイナソー」
今日は、娘は模擬テストなので、会場まで送り、午後のクリスマス会準備までの3時間息子と過ごしました。
「何をする?」
「映画見ようか?」
「ほんとにいいの?」
「お姉ちゃんは、入試の後でね。お母さんとNの秘密。」
「うん、見たいと思ってた。」
恐竜の赤ちゃんを猿(?)の家族が見つけて育てる所から始まり、火山噴火の後、新しい地を求めて逃げる途中、恐竜達に出会います。強い者だけが生き残るのでなく、みんなで協力して、困難を乗り越えていく、人の痛みを考える、見て良かったと思う映画でした。帰り道
「お母さんどこが良かった?」と聞かれ、そんな事を話しながら帰りました。
娘編
☆1/10 掃除
息子の風邪が娘にも回ってきて、6日は37.7℃。明日の始業式出れないと、早く休み、なんとか持ちこたえるが、せきと鼻水が残る。 夕方から来客ありで、おばあちゃんも風邪で寝込み大忙しの母でした。すると、「お母さん廊下と階段やっといたからね。後どこする?」と手伝ってくれました。娘もぐあい悪いのに、ありがとう。いざというとき、やっぱり頼りになります。
☆2/ 主婦のキャリア
新聞記事を見て、お父さんが言いました。 父:「へぇ、主婦のうつ病の人が大勢いるんだって。」
母:「わかるよね。」
父:「え、どうして?」
母:「だって、よっぽど会社でばりばりやってるキャリアのある人ならともかく、主婦の仕事って評価されないし、落ち込もうとすればいくらでも落ち込めるもの。」
それを聞いていた娘が優しく一言。「お母さんだって主婦のキャリアあるでしょ。」
母:「ありがとう。」泣かせる一言でした。
☆5/14 プレゼント
「お母さん、図書館に行くとき使ってね。」
そう言って包みを渡してくれました。中には大きめなデニム地のバッグが入っていました。
「素敵。いつ買ったの?」
「まあちゃんの家に泊まったとき。」
借りた図書を入れるのに、ちょうどこんなバッグが欲しかったのです。「安かったんだよ。」とにっこりした笑顔、バックと笑顔とどちらも嬉しかったです。
☆9/29・30 愛郷祭(中学校文化祭)
愛郷祭は、例年音学会と閉会式しか見ていませんでしたが、今年は、29日教会の婦人会の帰りに、校庭の全校運動にまに合いました。お父さんと同じ腰に手を当てるポーズの息子発見。 娘は騎馬戦登場で、見つけました。全校クラス対抗の長縄飛びは、3年1組大きなかけ声と共に続くこと30数回みごと優勝です。担任の先生も長縄の横に出て、かけ声をかけて下さっていました。
30日の音学会でも、1位。講堂に響く「父の故郷」に、胸が熱くなったのは、お母さんだけではなかったでしょう。2組も、甲乙つけがたいくらい心に響きました。順位はどうでもいい「感動をありがとう。」オリンピックじゃないけど、そんな気持ちでした。
愛郷祭の2週間位前、「歌の練習が思うようにいかない。」と呟いていた娘。でも、みんなの力で、素晴らしい歌が完成したんだね。暖かな仲間の中で娘の中学校生活も、守られていたんだと感謝しました。
(愛郷祭の2・3週間前から展示の絵を持ち帰り仕上げたり、家のミシンが調子が悪いと、学校のミシンまで借りてきてパーカーを仕上げたり大忙しの日々だった娘の夏がおわりました。)
愛郷祭が終わった夜、我が家の食卓は、
「お姉ちゃんのジャケットの絵良かったよ。」
「Nの『友達の絵』も頑張ってかけてたょ。」「ねえ、Sさんの絵見た?あれ、すごいよね。」
「総合学習の展示の焼き物、Uの可愛かったよ。Nは、買い物調べ、O君とまとめるの大変だったでしょう!」盛り上がり続けました。
それを聞いていたお父さん、「共通の会話があって良いねえ。」土曜日も仕事で行けず、1人淋しそうでした。「CNS(新町コミュニティネット)でまた放送するからね。」同じ子育てをして、お母さんだけいいとこ取りで、すみません!【子どもたちが、こんなに生き生きと文化祭の話をしているのを聞いていて、自分は仕事で行けなかったが、お昼休みだけでも行って見てあげれば良かったかと後悔する。自分だけ、この熱中した会話に入れない寂しさを感じたことは初めてだった。】
☆11/7 フルーツパフェ
今日は、学校が休み。娘と前から買い物に行く約束をしていたので、午後から出かける。(息子は友人の家で遊ばせてもらってからピアノに行き、終わる頃待ち合わせ。)
10月の教会の講演会の中の話で、ある宣教師の親子の話が心に残った。8人の子供さんがいらっしゃるが、どの子も自分が一番愛されていると思っているとの事。必ず1人1人の子供と2人だけの時間を作り、その子の喜ぶ事をして愛している事を伝える。忙しい毎日の中で、よくそんな時間を作っていると、関心させられた。数カ月に一回でもそんな時間が持てればと、娘と出かける。娘の希望する物はなく、次回まわしとなったが、「お姉ちゃんが選んだ服なら何でも良い。」というリクエストで、息子の服を買い、2人で、喫茶店に入りました。
「私だけいいの?」
「いいんだよ。いつかNには埋め合わせするから。」
クリームパフェを食べて帰りました。自分の買い物は出来なかったけど、ウィンドショッピングとパフェで満足してくれました。もう、来年は高校生、一緒に生活するのも短ければ3年かな?お互いに、受け入れあい、良い関係を作りたいと思います。そして、愛していること、信頼している事を、娘のわかる形で伝えたいと思います。
☆12/28 ちょっと受験生
本人がやる気になるまで待とう。と、ずっと待っていましたが、12月に入って、「信学会の試験を受けたい。」「冬季講習に行きたい。」と言い出しました。
「入試まで3ヶ月、やるだけやって、後の結果は、神様に任せよう。最前の道を神様が開いてくださるのだから。」と、決めました。学校教育があるのに、なぜ他へ行くのか?そんな矛盾を感じながらも、応援することにしました。
これまで、塾がよいの話をきいたり、インフルエンザの予防注射を済ませた話を聞いたりしては、親として、何もして上げてないのではないかと、考えさせられたりしましたが、やはり、見守るしかないと結論が出ました。(「高校に落ちたら落ちたで、その時、本人がこうすれば良かったと気がつくんだから。それから、やったって遅くない。娘にとって、何が良いか分からないんだから。etc.」こんなお父さんの言葉がなければ、もっと、ガミガミ言っていたと思います。U、お父さんに感謝しなさい。)
でも、目標を持ってベストを尽くす事も大事だものね。悔いのない、日々が送れるよう祈っています。がんばれ!!

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