葉桜が風にそよぐ穏やかな日でした。
桐山老師のご提唱は、最近の出来事から気になっていることのお話でした。
初めは、「一人でできることは少ないが、協力すれば多くのことを成し遂げることが出来る」(ナイチンゲール)という言葉で、信州新町でのコンサート開催体験に重ねて実感を込めて語られた。
二つ目は、米国の政治学者のジョセフ・ナイの「ソフトパワー」(文化・外交等の非軍事で国際関係を構築)は、トランプの「ハードパワー」(ビジネス外交・軍事で交際関係を分断)と対極にあり、惜しい人材を亡くしたと話された。
三つ目は、人工知能AI騒ぎに触れ、これは人間の根本思想に基づき、人間の知能を超えようとする野望から最後には「人間が要らなくなる」(森一郎)説まで出ているが、これについてはここでも協議したいと提案された。
四つ目は、戦後直後に上野地下鉄通路などにいた浮浪児の新聞写真を見て、涙が止まらなかった。その悲惨な子どもたちが今の日本を動かしている。この子どもたちを生んだのは武力(戦争)であるが、これでは平和は作れないことに思いを重ねられた。五つ目は、憲法第9条に関わって、「武力の行使は永久に放棄する」「戦力は持たず、交戦権は認めない」の全条文を読み上げ、日本の危うく怪しい現状を危惧された。
これを受けて、会員からも「量子もつれ」が宇宙規模で証明されているTVを見た、AIの基本はソフトプログラムを組むことだから、これを人間にとって正しく作り正しく使うことで、システム障害もAIの発展も恐れることはない。また、AIがどんなに発展しても、元々の情報は人間の提供した情報からの組み合わせであるから、人間の創造を超えることはあり得ない、などの意見が出されました。 (文責 峰村)
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