陽気のよい午後、久しぶりの坐禅会が開催できました。
ご提唱は、桐山老師宅に保管されていたお地蔵様や他の仏様を安置してお祀りするためのお堂が完成したお話から始まりました。
この経緯を導入として、金剛界(自他一如を右回りの逆卍で図示)と胎蔵界(唯識のアーラヤ識を左周りの卍で図示)のお話へと展開がなされ、我々の意識や生き方の根幹にかかわることが二つの図(二枚の曼荼羅図も援用)で視覚的に示されました。
露骨な自我意識の故に、現今の酷い戦争も起きていることが一目瞭然で分かりました。これをなくすためにも、坐禅と(ありがとう禅を含む)読経は大事で、自他一如の体験(空を掴む)することの大切さが、いつも以上に熱意を込めて語られました。
本日の提唱予定だった「現成公案」(道元)も、この金剛界の話と重なっていることが示されましたが、時間切れで詳細は次回となりました。
帰り際、「対面での坐禅会は、きちんと坐われ声も出せたので、すっきりして気持ちがよかった」という複数の会員の声が、心地よく聞かれました。
(文責 峰村)
|