<<令和3年8月22日 定例禅会>> 参加者:9名 会場:円成寺

 猛暑かつコロナ禍の中、対策をとりながら坐禅・独参・提唱を行いました。
 ご提唱は、吉澤さんが読了し他の会員も回覧読書中の「自己の探求」(飯塚毅著)が中心でした。本書の内容が、「声の力による三昧」・「空の確証体験」・「概念を離れた自己を発見し直感せよ」等で、桐山主宰がこれまで繰り返し説かれたもの―「ありがとう禅」・「縁起と空」・「唯識(無意識)」・「見性」等―とほぼ重なっていたからです。
 これを会員個々の修行の現状に即して、腑に落ちるように切々・懇々と熱弁されました。桐山主宰自身が実際にやり遂げたことであり、また、提唱を総括すると、「自他一如」になるという主宰の言葉を承けて、それぞれの会員が「自分の生き方としてしっかり捉えたい」という思いで帰路につきました。   (文責 峰村)



<<令和3年9月5日 定例禅会>> 参加者:8名 会場:サンライフ長野

 坐禅2炷の後、いつものように独参、提唱、ありがとう禅を行いました。
 ご提唱では、「唯識」ということを心理学の「無意識」の概念を用いて、具体的事例で分かりやすく説明していただきました。昨年から正法眼蔵「菩提薩埵四攝法」を12回に渡って学んできましたが、唯識を通して人間の苦悩や喜びなどの、心の様相を知的に捉えることができると、それだけで安心が得られる、という内容でした。
 高齢になると、煩悩による自尊心や名利が薄れるため、見性し易くなったり、菩薩道が実現できたりするチャンスが以前にも増して到来する、と激励されました。



<<令和3年9月20日 定例禅会>> 参加者:5名 会場:円成寺

 コロナ禍を感じさせないような、爽やかな環境で坐禅ができることが本当に有り難く感じました。2炷の坐禅の後、独参と提唱がありました。
 今年の1月から無門関の序と、第一則「趙州狗子」の提唱が7回に渡って行われ、先月から無門関第二則「百丈野狐」に入りました。この則は、無字の則が透過した人が学ぶべき最初の関門であり、また、「空・縁起」の仏教思想が複雑に絡み合っている難透の則です。百丈禅師の業績等々の話に続き、何故に「不落因果」と言って野狐身に落ちたのか、また、何故に「不昧因果」と言われて野狐身を脱したのか、色々の条件を示しながら問題提起をしていただきました。実りある坐禅会に感謝しつつ「有り難う禅」をして解散しました。



戻る活動案内(目次)に戻る     戻るトップページに戻る 前頁へ前のページへ 次のページへ次頁へ