<<令和3年7月4日 定例禅会>> 参加者:7名 会場:サンライフ長野

 梅雨空(熱海市で土石流あり)の午後、平常通りに坐禅・独参・提唱を行いました。ご提唱は、前回の正受庵坐禅会のために準備された資料「正受老人 垂語」等を用いてなされました。要点を略記しますと、「少しばかり禅を修したからといって天狗になり、正念相続をしない者たちへの激しい怒りと戒めなどが、正受老人の漢詩でも表現されている。三毒五欲は誰にもあるが、これを真正面から見つめ一日も一刻も無駄にせず、謙虚な心で精進していくことが大事である。」という内容でした。修行のどの段階にあっても、忘れてはならない初心の大切さに、改めて気づかせて頂きました。(文責 峰村)



<<令和3年7月18日 定例禅会>> 参加者:9名 会場:円成寺

 猛暑日の中、天井の高さ故かやや涼しげな円成寺で冷房なしに、坐禅・独参・提唱を行いました。ご提唱は「無門関」で、独参者の修行の進展にも合わせ、「百丈野狐」の則でした。要点は「野狐とは何か(誰か)」「修行をすれば、因果を超えて自在に生きられるのかどうか」を考えることであり、修行の只中に生きる我々への問いとして迫ってくるものでした。この問いを身近に引き寄せて深めるために、桐山主宰は斉藤さんの新聞への投書原稿で吐露された心情(介護を巡る親族間の葛藤)を採り上げました。愛憎が複雑に絡み合う中で自己を客観的に見つめることは、この則の今日的な具体的展開であり、こういう切迫事態等から生き方を見出すことが己事究明である、と会員に寄り添ったご提唱でした。 (文責 峰村)



<<令和3年8月1日 定例禅会>> 参加者:7名 会場:サンライフ長野

 猛暑の午後、コロナ対策をとりながら坐禅・独参・提唱を行いました。ご提唱の前段では、「禅味」571集12頁の「男尊女卑の考え」に関し、この社会的風潮に不満・憤りを抱きながらも夫と言わず自ら卑下して主人と言ったり、家事をする男性を介護の見返りを期待して行うのではないかと意地悪く考えたりする、と言う斉藤さんに対し、自らの心底を包み隠さず見つめる事は悟りに近いと称賛されました。また、開催中の東京五輪柔道の大野選手の正々堂々とした闘いぶりは、人格と技を兼備した「道」の生き方を示していると語られました。後段は、「菩提薩埵四摂法」の「同事」のご提唱で、「賞をまたずして(お褒めがなくても)道を求むる(誰をも厭わずに正道を歩む)人もあるべきなり」が中心でした。これらの文言や言葉を知識ではなく、身体で行じ体解していくことの大切さを強調されました。(文責 峰村)



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