<<令和3年5月16日 定例禅会>> 参加者:8名 会場:円成寺

 5月の1回目と同様に、ご提唱は無門関「無字」から発展、再度図を用いながら、生きて働く実在は言葉を超えたところに在るということを、無字の公案に取り組む者を含め、参加者全員に念入りに強調されました。
 なお、茶礼はしませんでしたが、代わりに全員に一人一言を述べてもらいました。コロナ禍のため、意見交換ができなかったからです。
 「坐禅会はオンラインではなく、やはり直接参加がよい」・「死んでももっていける物は徳と言われるが、利行の利のことか」・「公案禅を始めたが、家では只管打坐を行う。それぞれの違いと良さを分かっていきたい」・「みんなに迷惑をかけるが、ありのままの心境で生きたい」等が出ました。      (文責:峰村)



<<令和3年6月6日 定例禅会>> 参加者:9名 会場:サンライフ長野

 ご提唱「菩提薩埵四摂法」は、この前段のお話しがテキストの内容を具現していましたので、これを略記します。会員である斉藤さんの童話(「古い写真」他「禅味」571集掲載)の評を、桐山主宰が述べたものです。「自分の目で物事をしっかりと見て捉えている。普通は、見たつもりで上辺だけで捉え考えているので、薄っぺらになる。
 坐禅をする意義は、物事を自分の身体全部を使ってしっかりと確実に捉えるためである。行為的直観とは「トントントン」と叩く音が真実在でこれ以外にない。これが「我に分かる」と言う確かな知である。実感をもって充実した豊かな人生を送れることになる。」という内容でした。     (文責:峰村)



<<令和3年6月27日 定例禅会>> 参加者:9名 会場:正受庵

 会場は諸般の都合で、正受庵に急遽変更して行いました。折角の好機なので一日日程としましたが、いつもの倍近い坐禅と独参が首尾よくできました。昼食は、コロナ禍なので典座寮は使わず、各自持参し座席も対面せず前庭を鑑賞しながらの優雅なひと時になりました。
 ご提唱は、正受庵に因み「正受老人と無門関」でした。真田家にとって邪魔者だった正受老人の仏道や清貧に徹した生き方、教職に在った時の桐山主宰が先輩教師(小池与一先生)や歴代正受庵住職(佐々木承周老師・酒井盤山老師)の生き方にふれてのお話しは心に沁みました。
 茶礼は、庫裏で車座になり、参加者の感想や疑問に桐山主宰が答える形でしたので、さながら応答形式のご提唱という趣で、これも長野禅会の新様式だと思いました。       (文責 峰村)



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