今回もコロナ禍下での坐禅会となりました。ソーシャルディスタンスを確保しマスク着用での坐禅会も、徐々に慣れた感じになりつつあります。
第1炷は、般若心経を読誦したのち、通常の坐禅を行いました。峰村先生より坐る心構えとして、光龍老師の実践的金言『坐りつぶれる(三昧)』を話
していただき、一心に坐禅に取り組みました。
第2炷は、親鸞の『念仏は無義をもって義とす(一心に唱える)』や白隠の『無念の念を念とする』の心で、禾山老師の般若三昧やありがとう禅を唱え
ました。
その後、桐山主宰よりご提唱をしていただきました。内容は、前回に続き『正法眼蔵菩提サッタ四攝法』で、布施が中心でした。布施とは、与えることであるより先に、まずむさぼらないこと、へつらわないことであり、そして、
自他一如・感謝の心で行うことが大事であることを、私たちの日常のままならない言動を例に挙げながら、分かり易く話していただきました。
今後の予定(今年11月の正受庵坐禅会はコロナ禍を顧慮して中止とし、11月1日は通常の坐禅会とする、来年の正受庵坐禅会は11月3日頃に開催したいこと)の確認と、また、永年ご指導を頂いた山本老師は、年末でご勇退のご予定で
あるとのお知らせを感慨とともに承り、三密を避けるため茶礼はせずに、若干の質疑応答のみで散会しました。 (文責:久恒)
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