<<令和2年10月定例禅会>> 参加者:10名 会場:サンライフ長野

 今回もコロナ禍下での坐禅会となりました。ソーシャルディスタンスを確保しマスク着用での坐禅会も、徐々に慣れた感じになりつつあります。
 第1炷は、般若心経を読誦したのち、通常の坐禅を行いました。峰村先生より坐る心構えとして、光龍老師の実践的金言『坐りつぶれる(三昧)』を話 していただき、一心に坐禅に取り組みました。
 第2炷は、親鸞の『念仏は無義をもって義とす(一心に唱える)』や白隠の『無念の念を念とする』の心で、禾山老師の般若三昧やありがとう禅を唱え ました。
 その後、桐山主宰よりご提唱をしていただきました。内容は、前回に続き『正法眼蔵菩提サッタ四攝法』で、布施が中心でした。布施とは、与えることであるより先に、まずむさぼらないこと、へつらわないことであり、そして、 自他一如・感謝の心で行うことが大事であることを、私たちの日常のままならない言動を例に挙げながら、分かり易く話していただきました。
 今後の予定(今年11月の正受庵坐禅会はコロナ禍を顧慮して中止とし、11月1日は通常の坐禅会とする、来年の正受庵坐禅会は11月3日頃に開催したいこと)の確認と、また、永年ご指導を頂いた山本老師は、年末でご勇退のご予定で あるとのお知らせを感慨とともに承り、三密を避けるため茶礼はせずに、若干の質疑応答のみで散会しました。        (文責:久恒)



<<令和2年11月定例禅会:無得龍廣老師出講>> 参加者:10名 会場:サンライフ長野

 穏やかな晩秋、今回は久しぶりに長野禅会で無得龍廣老師をお迎えしての坐禅会に、一同常にも増して熱意が漲る中スタートしました。
 第1炷は、般若心経を読誦したのち、ありがとう禅を行いました。 桐山主宰より、『常行三昧』でありがとうと唱え、自我意識の働きが無くなり、無意識の行になれるようにと諭され、一心不乱にありがと うを唱えました。
 第2炷は、禾山老師の般若三昧を唱えたのち、通常の坐禅を行いました。峰村先生が外音が聞こえなくなる、もしくは、 外音と一つになる心がけで坐るように諭されました。
 第3炷は、独参の後、龍廣老師にありがとう禅を見ていただき、引き続き『臨済禅師 語録』のご提唱をいただきました。ご提唱の冒頭、老師より「認識(分別)以前の心(命)に目覚めること、つまり、時間・空間に関係なく生まれた時から備わっているあるがままの心(仏心)に目覚めることが、臨 済語録の肝である」とのお話をいただきました。
 ご提唱の箇所は、「衣(名前や外見、言葉)に惑わされてはいけない、真相を掴め」という部分で、私たちの日常の困惑の原因を示していただきました。
 最後に老師より、今年限りで会長職を退く旨のご挨拶がありました。後任には飯島先生が就任されること、但し、現在指導していただいている人たちは引き続き師家として指導すること、当面は長野禅会にも ご指導に来ていただけること、長野禅会は桐山主宰を師家として再出発して欲しいこと、また、峰村先生も来年からは師家として活動できるようになること、など長野禅会の行く末にも配慮と期待を込めた有 難い内容で、一同感謝と感慨を以って承りました。
 これに対し、桐山主宰からは、責任を感じつつも長野禅会を牽引していく覚悟を、また他の参加者全員からは、永年のご指導へのお礼や思い出の言葉等を述べ、それぞれに深謝の意を表して散会しました。
 龍廣老師のご退任は、節目ではあるが最後ではないということで、恒例の老師を囲んでの夕食会を有志7名でもちました。コロナに配慮しつつ、「公案」を巡って様々な立場や角度から話が出され、今回の 夕食会に相応しく充実したひと時になりました      (文責:久恒)



<<令和2年12定例禅会>>> 参加者:7名 会場:サンライフ長野

 今年最後の坐禅会もコロナ禍での坐禅会となりました。ソーシャルディスタンスを確保し、マスクを着用しての坐禅会も、新しい禅会の形 となりつつあります。
 第1炷は、般若心経を読誦したのち、通常の坐禅を行いました。桐山先生のお言葉に従い、臍下丹田に気を落とし、宇宙とつながること を目指して坐禅に取り組みました。第2炷は、般若三昧を唱えた後、峰村先生の「宇宙と呼吸を合わせ、坐りつぶれる」の言葉に、気持ち を込めて坐禅に取り組みました。第3炷の坐禅の後は、桐山主宰からご提唱をして頂きました。内容は前回に続き、「正法眼蔵菩提サッタ四攝法」で「布施」が中心でした。特に「財のたからにまかせらるるとき、財かならず布施となるなり」では、施しの物や金が自分の手から 離れるとき、その物に少しも執着しないこと、相手からほんの僅かでも報謝を求めないことが本当の布施になる、とお聞きした事が心に残 りました。
 その後、桐山主宰から長野禅会の今後の方針が示されました。新年(令和3年)から釈迦牟尼会が新体制で出発することに伴うものです。 室内は山本老師に替わって桐山主宰が指導に当たること、提唱の講本は「無門関」や「正法眼蔵」になること、開催も月に2回に増やすこと、などが提起され、参加者も深く了解しました。また、サンライフに加えて新しく会場に追加されることになる円成寺さん(正受庵を兼 任する住職の寺)の快諾も得られ、1月は10日と24日の開催予定です。東京道場本部や各地方禅会と同様に、長野禅会も希望や期待をもって、新年からの再スタートができそうです。
 なお、釈迦牟尼会創立百周年記念式典には、桐山主宰が長野禅会を代表しての出席となりましたが、詳細は次回に皆に報告されると思いますので、この意義や伝統を確認し、分かち合いたいと思います。         (文責:久恒)



戻る活動案内(目次)に戻る     戻るトップページに戻る 前頁へ前のページへ 次のページへ次頁へ