<<平成29年11月定例禅会>> 参加者:6名 会場:サンライフ長野

 ★例会レポート
 紅葉の美しい日に、いつも通り2炷の坐禅を山本老師出席のもと実施しました。臨済禄は次の所をご提唱いただきました。 大徳山僧説向外無法學人不學人不〜(中略)〜有人解者不離目前。今年で25周年、早いといえば早く、長いと言えば長い。禅とは体で得ていくことであるので、このように続けることは難しいことです。
 テープでは何度繰り返しても音は出てくるが、それは人間とは異なる。人の心に価値があるのである。生きるそのままに心が働く、楽しかったり苦しかったりして、そのまま心が働いている。しかし苦しい原因が無くなれば、心は元に戻る。水には形が無く、入れ物によって丸くも四角にもなる。これと同じで心の本体は何事にも影響を受けず、ぶれない。臨済曰く、わしの寺へ来れば三種の器として見定める。仏とは何かというテーマを与えて、そのものに目覚めさせていく。共に奪って差別の世界にも法の世界にもついて回らないようにする。理屈の世界でなく見聞覚知、常住坐臥である。
 坐禅会に続いて、ホテル信濃路にて「長野禅会25周年記念懇親会&桐山紘一先生出版記念会」を、老師に出席していただいて実施しました。一人一人25年周年長野禅会について語ってもらい、楽しい時を過ごしました。老師からは皆様に「梅経寒苦発清香」という素晴らしい色紙をいただき、この場をお借りして御礼申し上げます。 (文責:鈴木)



<<平成29年12月定例禅>> 参加者:7名 会場:サンライフ長野

 ★例会レポート
 師走の暖かい日に、いつも通り3炷の坐禅を実施しました。出席者はいつもよりやや少な目でしたが、所さんが病気を克服され再び出席できるようになったこと、松葉さんが正受庵に続いて参加されたこと、等は本当にうれしいことでした。
 坐禅の後、桐山主宰から講話がありました。10月の正受庵での一泊坐禅会が皆さんの協力で成功裏にできたこと、11月の慰労会・出版祝賀会で盛大に祝って頂いたことも含めて丁寧なお礼の言葉があり、その気持ちに応えるべく今後の展望や決意も語られました。
 山本老師のご尽力や頂戴した色紙に、また、田中さんの提唱を収録したCDの制作に、さらに私(鈴木)の慰労会・祝賀会の推進実行に対しても、再度御礼の言葉がありました。

 茶礼では、峰村さんから先月の慰労会で述べる筈だった桐山ご夫妻への感謝が、松葉さんから正受庵の坐禅会での感想が、久恒さんからは坐禅を始めたきっかけが語られました。久恒さんが坐禅で「即今の自己」に生きる大切さを学び、この実践で困難を乗り越えた体験は「マインドフルネス」にも通じるもので、1月7日の新年初坐禅会でも語って頂くことになり、親子での参加を含め広く呼びかけを行うことになりました。なお、1月は14日にも坐禅会を開催することになり幸先のよい新年となりそうです。  (文責:鈴木)



<<平成30年1月定例禅会>> 参加者:1回目8名、2回目10名 会場:サンライフ長野

 ★第1回目坐禅会レポート
 穏やかな七草がゆの日に、新春初坐禅会と銘打って坐禅会を実施しました。呼びかけに応え池上さんが初めて参加されました。坐禅の後、桐山主宰から「マインドフルネスと禅」の提唱がありました。この要旨は、「昨今はストレス社会で精神的な癒しが求められ、これを解消する一つのスキルとして話題を集めている。今この瞬間の現実に意識や気づきを向け、思考や感情に振り回されないようにする訓練であるから、禅とよく似ている。ストレス解消のスキルとして自分が癒されることを主たる目的とするので、慈悲の心で他者のために働くことはないから、禅ではなく禅の一部といえる。マインドフルネスという流行に惑わされずに、更に禅を深めていきましょう」ということでした。

 茶礼では、初坐禅会を喜び合うとともに、久恒さんに、職場での悩みが「自分」という意識に拘らなくなったときに解消した、と長年の修練で得た坐禅の効用・成果を語って頂きました。これは提唱「マインドフルネスと禅」にも通じるところがあり、タイムリーな話でした。その後、常連の鈴木さんの体調不良による欠席は残念でしたが、有志で新年会を開き、互いの健勝を祈り併せて新たな決意で今年の出発を祝いました。(文責:峰村)

 ★第2回目坐禅会レポート
 今月2回目の坐禅に先立ち、「正法眼蔵第一現成公案」を読誦し録音しました。法純さんに送りポーランドでも活用してもらうためです。2炷の坐禅の後、桐山主宰から「普勧坐禅儀」の提唱をして頂きました。提唱では、桐山主宰の師匠である長島亀之助先生の教え―経典(現成公案や歎異抄等)をとにかく繰り返し音読すること―が熱っぽく語られました。この読み三昧の実践は、前回のマインドフルネスの在り様にも似て、即今の自己に生きることを旨とする坐禅そのものです。
 桐山主宰は、ご自身の体験を踏まえ会員の性格や実態を把握して指導・提唱されるので、会員の腑に落ちます。提唱中に桐山主宰に指名されて行った田中さんの「普勧坐禅儀」の暗唱は、この教えを実現した具体の姿であり感動ものでした。他の会員にも刺激と励みを与えたと思います。

 茶礼では、昨秋の正受庵坐禅会及び長野禅会25周年記念・桐山先生出版祝賀会の会計報告を担当の私(鈴木)がしました。また、桐山主宰からは、出版祝賀会での記念品代で購入した書見台と、田中さんから寄贈して頂いた経机とのお披露目がありました。会員の皆様方の熱い想いを結集して、長野禅会は更なる一歩を踏み出しました。(文責:鈴木)



戻る活動案内(目次)に戻る     戻るトップページに戻る 前頁へ前のページへ 次のページへ次頁へ