★例会レポート
紅葉の美しい日に、いつも通り2炷の坐禅を山本老師出席のもと実施しました。臨済禄は次の所をご提唱いただきました。
大徳山僧説向外無法學人不學人不〜(中略)〜有人解者不離目前。今年で25周年、早いといえば早く、長いと言えば長い。禅とは体で得ていくことであるので、このように続けることは難しいことです。
テープでは何度繰り返しても音は出てくるが、それは人間とは異なる。人の心に価値があるのである。生きるそのままに心が働く、楽しかったり苦しかったりして、そのまま心が働いている。しかし苦しい原因が無くなれば、心は元に戻る。水には形が無く、入れ物によって丸くも四角にもなる。これと同じで心の本体は何事にも影響を受けず、ぶれない。臨済曰く、わしの寺へ来れば三種の器として見定める。仏とは何かというテーマを与えて、そのものに目覚めさせていく。共に奪って差別の世界にも法の世界にもついて回らないようにする。理屈の世界でなく見聞覚知、常住坐臥である。
坐禅会に続いて、ホテル信濃路にて「長野禅会25周年記念懇親会&桐山紘一先生出版記念会」を、老師に出席していただいて実施しました。一人一人25年周年長野禅会について語ってもらい、楽しい時を過ごしました。老師からは皆様に「梅経寒苦発清香」という素晴らしい色紙をいただき、この場をお借りして御礼申し上げます。 (文責:鈴木)
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