<<平成29年6月定例禅会>> 参加者:8名 会場:サンライフ長野

 ★例会レポート
 梅雨の晴れ間、山本老師を迎え、いつも通り2炷の坐禅を実施致しました。その後、老師に「臨済録」の「道流真仏無形真法無相。・・・中略・・・不如無事、向叢林中、牀角頭交脚坐。」の箇所のご提唱をして頂きました。
 概要を記します。私達の日常の心は、暑いとか寒いとか環境の影響を受けますが、心の本体はこれらの影響を受けないのです。譬えれば、太陽(心の本体)が沈んでも、私達の目に見えなくなる(現象として日常の心に影響あり=随縁真如)だけで、太陽自体は消滅しない(心の本体に影響なし=不変真如)のと同じです。真の仏というのは、無心(私心なし)に時空を超えた働きで、全ての物と関わりながら、それに囚われない自在な心です。そういう心や信念を身に付ければ、どこで何があっても大丈夫です。坐禅によってそういう心を養うことができます、私達が本来もっているそういう心に帰っていくのです。

 茶礼では、冒頭、老師からアメリカ行きのお話がありました。前角老師没後20周年他の記念式典に参列されるためですが、全世界から多数の法弟が参集されるようです。土居さんと共に桐山主宰も同行されるので、お土産話を楽しみに待ちたいと思います。次に、秋の正受庵坐禅会の基本計画と予算の修正案及び秋本番の予行練習を兼ねた9月の定例禅会案が審議され、了承されました。老師を囲んでの夕食会は、3人のアメリカ行きの壮行会を兼ねて、有志6人で行いました。 (文責 鈴木)



<<平成29年7月定例禅会>> 参加者:9名 会場:サンライフ長野

 ★例会レポート
 いつも通り2炷の坐禅を実施した後、桐山主宰にロスアンゼルス禅センター訪問報告を兼ねた提唱をして頂きました。今回の米国行きは、前角博雄老師の米国での布教50周年記念式典と前角老師の20回忌法要のため、無得龍光老師が招かれ記念提唱をすることになり、老師に伴って釈迦牟尼会からの表敬訪問というつもりで参加させていただきました。同センターには全米は勿論、世界各地から延べ170名位の人が集まりましたが、各地に坐禅道場をもつ指導者が中心でした。
 法要でも朝の勤行でも、般若心経や大悲呪等を英語やローマ字表記のものを大声でリズミックに唱えており、日本語では味わえないダイナミックな読経でした。食事は大きなテントでのバイキングでしたが、美味しく頂きました。
 任意グループによる交歓会では、議論好きなアメリカ人を初め、オランダ人やスペイン人とも片言の英語で身振り手振りでの会話は楽しいものでした。しかし意味は何となく雰囲気で通ずる面もありましたが、言葉の壁はいかんともしがたいもので、仏教敷衍のために英語をもう少し勉強しておけばよかったと反省しきりです。アメリカでは「黙って坐れ」だけでは通じないようで、言葉を駆使して禅のこころをとらえようとするアメリカ禅の息吹が感じられました。
 白梅会(前角老師が設立した禅会)では、今でも公案を用いて、日々独参をする修行が行われており、独参では誰でも取り組めるように英語の公案で行われており、しかも精選され整備されているようです。日本の公案禅のあり方を見直す手本になるのではないかと思いました。世界各地の様子が分かるにつけても、釈迦牟尼会、そして長野禅会が続いていることを本当に有り難く思います。
 次の提唱では、道元の「普勧坐禅儀」を全員で読誦した後、「当所を離れず」「恁麼の事を努めよ」等のポイントを解説して頂きました。

 茶礼では、9月2日・3日の定例禅会を正受庵での記念禅会のプレ禅会と位置付け、日程の変更点等の協議や確認を行いました。その後、有志で桐山主宰の無事の帰国を祝してお茶で乾杯し、ロスでの写真を囲んで歓談しました。   (文責 鈴木)



<<平成29年9月定例禅>> 参加者:15名  会場 : 正 受 庵

 ★例会レポート
 白隠禅師250年遠諱と長野禅会開単25周年を記念して、正受庵をお借りして9月30日から一泊坐禅会を開催する予定になっています。その練習を兼ねたプレ坐禅会を行いました。
  ◆第一日(9月2日) 参加者9名(会員のみで、夕方から参集・典座と宿泊の練習)
@食事作り:食材を購入する事、おかずを購入したり持参したりする事、ガス釜でご飯を炊き味噌汁を作る事、初めての場所で初めての典座、食器や調理器具を探しながら進めることは、キャンプ場での食事作りさながらに、戸惑いの連続で反省事項山積でした。
A宿泊:会として、宿泊は初めての計画でした。宿泊場所は坐禅堂が基本ですが、役位と女性への配慮をし、できるだけ本番に近い形で行いました。
B坐禅:2炷の夜坐は静謐な環境で出来ましたが、坐禅中の灯りが課題となりました。

  ◆第二日(9月3日) 参加者14名(一般も含め、午前10時から一日坐禅会)
@暁天坐:不二道場に準じ、読経・暁天坐・経行・作務・粥座を行いました。
A写経:一般参加者が集合する2日目の午前に、朝坐2炷の後「白隠和尚坐禅和讃」の写経を約1時間行いました。これも初めての計画で、希望者は妙心寺へ奉納しました。
B提唱:昼坐2炷の後、桐山主宰のご提唱がありました。正受老人の遺偈「坐死」や「白隠和尚坐禅和讃」をテキストにして、私達にも分かる言葉でご自身の心境を語って頂きました。本番は更に楽しみです。
C参加者の感想:久し振りの参加だったH氏は「今までの自分に拘っていたのではダメで、即今に集中して生きたい」、S氏は「時間を有効に使いたい。悠々自適に生きたい」、8月の基礎講座修了生のN氏「経行の後、普段と違った景色に見えて不思議だった」等です。多くの成果といくつかの課題が見えたプレ坐禅会となりました。 (文責:鈴木)



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