★例会レポート
梅雨の晴れ間、山本老師を迎え、いつも通り2炷の坐禅を実施致しました。その後、老師に「臨済録」の「道流真仏無形真法無相。・・・中略・・・不如無事、向叢林中、牀角頭交脚坐。」の箇所のご提唱をして頂きました。
概要を記します。私達の日常の心は、暑いとか寒いとか環境の影響を受けますが、心の本体はこれらの影響を受けないのです。譬えれば、太陽(心の本体)が沈んでも、私達の目に見えなくなる(現象として日常の心に影響あり=随縁真如)だけで、太陽自体は消滅しない(心の本体に影響なし=不変真如)のと同じです。真の仏というのは、無心(私心なし)に時空を超えた働きで、全ての物と関わりながら、それに囚われない自在な心です。そういう心や信念を身に付ければ、どこで何があっても大丈夫です。坐禅によってそういう心を養うことができます、私達が本来もっているそういう心に帰っていくのです。
茶礼では、冒頭、老師からアメリカ行きのお話がありました。前角老師没後20周年他の記念式典に参列されるためですが、全世界から多数の法弟が参集されるようです。土居さんと共に桐山主宰も同行されるので、お土産話を楽しみに待ちたいと思います。次に、秋の正受庵坐禅会の基本計画と予算の修正案及び秋本番の予行練習を兼ねた9月の定例禅会案が審議され、了承されました。老師を囲んでの夕食会は、3人のアメリカ行きの壮行会を兼ねて、有志6人で行いました。 (文責 鈴木)
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