★例会レポート
春めいた気候の良い日に龍廣老師を迎え、いつも通り3炷の坐禅を実施致しました。
その後の臨済録のご提唱は、次の範囲を解説して頂きました。「道流、如禅宗見解、死活循然。・・・大徳、山僧如是所挙、皆是辨魔揀異、知其邪正。」です。
ここでは主と客の4通りの関わり方を通して、生き方や心の在り様を示して頂きました。なお、前段のお話として、我々の心について語って頂きました。
概要は、「人間の心は、現象の世界を認識するが、現象そのものが心である。生きている時は生きているし、死ぬ時は死ぬのである。しかし、死ねば全てが終わりと思っているが、決してそうではない。太陽が沈めば見えなくなるが、消滅したわけではない。
心もそれと同様に、死んでも消滅するのではなく、見えはしないが自在に働いている。これが「仏のいのち」であり、この事をしっかりと自覚し般若の力に目覚め、自由に生きることが坐禅である。我見に拘っていると、現象にとらわれてしまい、自在な生き方ができない。」という事でした。
茶礼では、ご提唱の「生死」に関わっての質問に対して山本老師から、「空」に関する質問に対して桐山主宰から、それぞれ丁寧な回答がありました。また、長野禅会の25周年記念事業の積立金の扱いや用途については、今後の検討課題となりました。
最後に、定例になっている老師を囲んでの夕食会を、別席で開催し近況報告などがなされました。 (文責 鈴木)
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