★例会レポート
ポーランドとオランダ帰りの老師を迎え、いつも通りの3炷の坐禅を行いました。続いて、臨済録の「逢親眷、殺親眷始得解脱・・・」の箇所を提唱して頂きました。本文に先立って、心について語って頂きました。
概要は「心の本体は、執着を離れたもので、心そのものに生死はない。日常での様々な現象―味・苦しみ等々―は、因縁によって生じるがそれが尽きればなくなる。この現象そのものを表しているのが心である。だから、努力しなくても見えたり聞こえたりする。私たちが無心で生きているからで、無心とは私のない一心であり、仏陀のことである。
関連した事例では、オランダでの接心で、ある女性から「苦しみは続くのか」と尋ねられたとき、「苦しみ」はあなたのものではなくその奥には仏陀がいると答えると、その女性は「私が仏陀!」と言って感動のあまり泣き出した。」という印象的な内容もありました。
茶礼では、桐山主宰が自費出版された「禅を生きる―自覚への道―」を参加者全員に贈呈して頂き、まえがきを書かれた老師から、桐山主宰の努力への称賛とともに長野禅会の集大成でもある、とのお言葉を頂きました。有志による老師を囲んでの夕食会では、老師のご無事の帰国と桐山主宰の本の出版祝いの乾杯をしました。 (文責 鈴木)
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