★例会レポート
穏やかな師走の午後、観音経偈文を唱えてから3炷の坐禅を行いました。その後は、桐山主宰から「縁起と空」についての講話がありました。「空」がよく分からないという人にも何とか分かってもらいたい、という桐山主宰の熱意と工夫とに溢れていました。
その概略は、「色即是空の色を縁起と捉えることができれば、空の全貌がはっきりする」との見通しの中で、「色即是縁起即是空」になるということを、「縁起の理法」・「縁起は吉祥なるものである」・「縁起は無自性なるが故に空である」と項目を追って綿密に語って頂いた事です。詳細は、後日「禅味」に論文として掲載されると思います。
全ての「もの」や「こと」は「縁起」の働きで「自性」はなく「空」である、という仏教の核心に触れる難しい内容でしたが、参加者もそれぞれの生活体験や坐禅の経験をもとにしながら、「時間」や「自我」等も含め講話に関係した意見や質問を出し合いました。講話を聞きっぱなしではなく、各自の考えを出し合えるようになったのは、やはり長年に亘る桐山主宰のご指導の賜物であると思いました。
(文責 鈴木)
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