<<平成24年8月定例禅会>>参加者:5名 会場:サンライフ長野
 坐禅の後、桐山主宰から、前回に続き「正法眼蔵第一現成公案」の解説があった。 先ずは、全員で読誦したあと、新しい箇所について解説して頂いた。読んだところ は、「諸法の仏法なる時節、すなわち迷悟あり修業あり生あり死あり、諸仏あり 衆生あり。・・・中略・・・かたはらのみかくの如くあるにあらず、直下も一 滴もしかあるとしるべし。」までである。解説して頂いたところは、「身心に法 いまだ参飽せざるには法すでに足れりとおぼゆ、・・・中 略・・・直下も一滴 もしかあるとしるべし。」である。その概要は、自分で法が分かっていないとき は、法が足りていると思い、法が分かってくると全く足りないと思う、これが 分かるということである。例えば、船から海を見ると、ただ丸く見えるだけであ るが、それは人間の目が捉えただけの世界で ある。目には見えなくても、海に はたくさんのことが隠されている。このように、人間の勝手な判断や思い込みを なくしたとき、無限に豊かな世界が、 どんな小さな物の中にも、見えてくるの である。
 なお、多くの人に坐禅に親しんで頂くために、坐禅入門セミナーが開催される ことになった。日時は8月26日、9月2日と9日で午後1時から3時 まで。会場はサ ンライフ長野である。そのための話し合いも行った。実施状況についても順次報 告したい。  (鈴木 記)


<<平成24年9月定例禅会:無得龍廣老師出講>>参加者:6名 会場:サンライフ長野
 いつものように、3回の坐禅の後、山本老師から臨済録のご提唱をして頂い た。前回に続き、[七]と[八]について、分かりやすくお話頂いた。なお、今回 は長野禅会が実質的に開催(名目はサンライフ長野主催)した坐禅の基礎講座に 参加されたお二人(小寺さんと宮尾さん)が、初めて長野禅会にも参加してく ださった。講座開設の甲斐があったと、喜びと感謝でいっぱいである。老師もそ の初心者のことを念頭に、坐禅の基礎・基本について、姿勢や心構えも含め、 それこそ懇切丁寧にお話下さった。他の参加者にとっても、坐禅の初心に立ち返 るよい機会となった。また、茶礼においても、基礎講座のことが話題となり、 参加者全員が充実した坐禅ができたことや、講座に参加したお二人が長野禅会に も参加頂いたことから、今後も継続して講座が開催できればよい、という話に なり盛り上がった。 (鈴木 記)


<<平成24年10月定例禅会>> 参加者:7名 会場:サンライフ長野
  桐山主宰から、正法眼蔵第一現成公案を前回(8月19日)に引き続き、解説をして頂きました。解説に先立って、いつものように、まず全員で読誦をしまし た。今回は、「身心に法いまだ参飽せざるには、法すでにたれりとおぼゆ、法もし身心に充足すれば、ひとかたはたらずとおぼゆるなり、・・・ 中略・・・か たはらのみ、かくのごとくにあらず、直下も一滴もしかあるとしるべし」の箇所でした。桐山主宰の名調子の解説の後は、茶礼会です。新人の宮尾さんの自己 紹介を兼ねた近況報告を受ける形で、話が次第に盛り上がっていきました。その中の一つに、葬式のことが話題となりました。次のような理由もあって、葬式 の形が変わってきました。@「家」とのつながりで「墓」に入ることや、「墓」を守る子どもへの負担を少なくしたいから、 A自己研鑚をしない僧侶に高額のお 布施を払いたくないから、B「生死なし」を真に理解すれば、「死はない」ことから葬式も不要であるから、等々です。坐禅をすることや正法眼蔵を読むこと などから、自分自身の生き方や死に方、更には葬式のあり方などを真面目に考えたひと時でした。また、楽しからずや、です。  (鈴木 記)

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