<<平成24年2月定例禅会>>参加者:7名 会場:サンライフ長野
 八月ですが、秋のように涼しかったため、空調は不要とし、窓をいっぱいに開けて、風を入れ、坐禅を行いました。 そのため、窓から自動車の音などの騒音が、どんどん耳に飛び込んできました。しかし、巡警の峰村さんから、「自動車の音が聞こえたら、自分が、その自動車の音になってしまえ!」との声がかかりました。 坐禅の後は桐山主宰より、道元禅師の「正法眼蔵」の中の「現成公案」についての、講話をしていただきました。 (田中 記)


<<平成24年3月定例禅会:無得龍廣老師出講>>参加者:7名 会場:サンライフ長野
 老師をお迎えしての坐禅会を行い、白隠「毒語心経」の五年間に渡るご提唱が円了し、図らずも会員の皆さんの手作り鮨やケーキをいただきながら、円了をお祝いしました。次回からは臨済録の提唱をしていただくことになりました。
 茶礼では、全員に一言づつお話をしていただくことになり、その中で、「十数年間共に過ごしてきたペットの愛犬が、亡くなってしまい、さびしくてたまらない」という話が、「秋」ということもあって、印象に残るお話でした。 (桐山 記)


<<平成24年4月定例禅会>> 参加者:8名 会場:サンライフ長野
 坐禅を2炷行った後、佐々木文昭氏の講話がありました。佐々木氏は長年教職に就いていた方ですが、その傍ら30年以上に亘って道元の研究もされてきました。易しく分かりやすく話して頂き、参考になりました。講話に続き、いつもの茶礼を楽しみ、散会しました。
★講話の趣旨
 昨年3月に、千年に一度の大津波が起こり、日本は混沌となった。大津波や原子力発電所の事故についての問題は、全ての人が問われることであり、今、日本が変わる時だと思うので、道元の考えに基づき、自分なりに考えたことをお話しする。
 3.11以降は、日本の全ての人々が大津波等で避難している人を助けたいと思い、多くの事を実行した。このことは、道元が唱えた発菩提心とも重なる。他人を幸せにすることや、自分の得にならないことでもやってあげることが、布施であり発菩提心である。一切の存在には仏性があり、人を助けたいという気持ちがある。この気持ちが、3.11以降忽然と湧いてきた。無念にも亡くなった霊を慰めるために、祈りを捧げたりもしている。
 人間は欲望という煩悩魔に左右されて生きている。その結果が54基の原子力発電所設置であり、福島での原発事故である。人間の欲望を必要以上に大きくすれば、人間の幸せは達成できないし、原発の安全神話を直せない。道元が「山水経」でも述べたように、人間は謙虚に自然から学ぶことだ。同時に、道元が晩年に祈ったように、祈りも欠かせない。
★茶礼にて
 講師の佐々木先生を囲み、講話の続きが話し合われました。原子力発電事故にかかわる諸々のこと、政治は今何をしているのか、そして我々は何をしたらよいのか、それには考え方を変えることであり、そのためには良い意味で脳を騙すことであると落着し、楽しく盛り上がった一時になりました 。 (鈴木 記)

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