<<平成20年11月定例禅会:無得龍廣老師出講>>参加者:10名 会場:サンライフ長野
 立冬を過ぎて街路樹も紅葉し、めっきり寒さを増した長野で、老師をお迎えして加単十名の坐禅会を行った。 ご提唱は、白隠毒語心経の「心無?礙.無?礙故.無有恐怖.遠離一切顛倒夢想」の一節をしていただきました。提唱のなかで老師が、人間は一番大切なものを意識していない。例えば「空気」が無ければ人は生きられないのに、これを意識せず、「般若の智慧」の真っ只中にいるにもかかわらず、これを意識せず顛倒夢想している、とのお話をされました。 思えば、「貨幣・金融」面だけを見て過大投資し、仮想・肥大化させたバブル経済がはじけて、金融危機・世界同時不況に陥っているのも、一番大切な「実体経済」への意識を、忘れているためではないだろうか。 提唱後、写真撮影を行ってから茶話会となった。長野禅会では、これまで正受老人ゆかりの「正受庵」、関山国師ゆかりの「霊閑寺」などを訪ね坐禅、観光などをしてきたが、今回新たに松島の「瑞巌寺」へバス旅行するプランが提案され、小林さんより概要の説明がなされた。また「信州飯綱ロッヂ」のオーナーである影山さんからロッヂを利用した坐禅会の提案も出された。そして、ロッヂで提供しているコーヒーが話題となり、皆でしばしコーヒー談義に夢中になった。 坐禅会終了後、長野駅前の料亭において一ケ月早い「忘年会」が老師を交えて行なわれ、飲むほどに、酔うほどに賑やかな 年忘れの集いとなって平成二十年を締め、お開きとした。


<<平成20年12月定例禅会>> 参加者:7名 会場:サンライフ長野
 加単者七名で平成二十年最後の坐禅会を行った。坐禅前の読経で観音経(偈文)も読み、また西山禾山老師の「南無甚深般若波羅密多」をしばらく唱えてから坐に入ったことが、今回の特筆事項である。 坐禅後の茶話会では、前に斉藤さんから質問されていた馬祖大師の「瓦を磨いて鏡となす」話について、桐山主宰に解説していただいたことから、「作仏を図る(瓦を磨く)」、「修行する」ことに話題が集中した。そして、何故か回峰行、五体投地、聖地巡礼などへ脱線、発散気味に展開していったが、人間が人間らしく生きるためには、「生きること=修行する」的な何かが必要であるとの結論に至り、無事坐禅会を終了した。


<<平成21年1月定例禅会>> 参加者:11名 会場:サンライフ長野
 平成21年最初の坐禅会を行った。新年ということで地方新聞に「新春坐禅入門講座」と掲載したことにより、2名の方が初参加された。 坐禅後は、桐山主宰による「セロトニン神経と坐禅」についての、以下の講話を拝聴した。 セロトニン神経研究の第一人者である有田秀穂教授によれば、セロトニンは安定的で活動的な心の状態を保つ脳内物質であり、キレる子供や鬱の大人の脳では、セロトニン神経が衰弱し、この脳内物質が欠乏していると言う。ゲーム漬けの子供、昼夜逆転生活の大人、過大なストレスの増加など、現代社会に根深く蔓延している悪しき生活習慣は、セロトニン欠乏脳を生み出している。このセロトニン神経を活性化させるためには、歩く、自転車に乗る、ガムを噛むなどのリズム運動、そして太陽の光を浴びることも有効であるが、何と言っても、「坐禅の丹田呼吸法」がその中で最良のものである。

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