<<平成20年2月定例禅会>> 参加者:6名 会場:サンライフ長野
 朝から降っていた雪も止んで、春を予感させるような日差しのなか、加単6名での静かな坐禅会となり、打坐3炷香を行った。 続いて白隠坐禅和讃を唱えた後、講話兼茶礼に移り、「座右の銘(その1)」なる資料が配布された。茶菓等として、会員のSさんの奥様の手作りのケーキと、Kさんの自家製の干柿、漬物が振舞われ一同深く感謝しつつ美味しくいただきながら、なごやかな談笑が始まった。その時突然、「当処すなわち蓮華国とは、何処のことですか?」と、桐山主宰から鋭い「問い」が発せられ、そこから、話題は仏教のこと、人間のこと、子供のことを中心に発言の輪が広がっていった。 終わりに、「座右の銘」のなかから、「一大事と申すは、本日ただ今の心なり(正受老人)」、「切に思う心深ければ、必ず方便もいで出きた来る様あるべし(正法眼蔵随聞記)」などを紹介していただき、坐禅会を終了した。


<<平成20年3月定例禅会:無得龍廣老師出講>> 参加者:7名 会場:サンライフ長野
 ようやく春の気配が感じられるようになった長野で、今年になって老師を迎えての最初の禅会となりました。 坐禅の後は、老師による毒語心経のご提唱、続いて茶話会が行われました。茶話会では、老師の提唱の内容も話題になりました。例えば、「無智亦無得」という一節に関連して、「努力をしないこと」を努力するとか、「無」とは何もないことではなく、「私が無いこと」等が老師の再度のお話で理解が深まりました。 更に、老師の話された「ありのままでよい」とか、「自ら在るように在る」とかは、自分の身勝手とは違うということを、出席者が各自の体験と結びつけた具体の姿で語ることで提唱の内容が一層納得でき、盛り上がった茶話会となりました。


<<平成20年4月定例禅会>>> 参加者:6名 会場:サンライフ長野
 敷地内の桜が満開に咲き誇って窓いっぱいに迫り、時折り遠くの河川敷グランドでスポーツに興じる若人たちの歓声が聞こえてくる陽春の午後、加単6名による坐禅会が始まり、「坐に親しみ」、そして「充実した時が流れ」終了した。 坐禅後の茶話会では、「老師が言われた、日常のごく普通のことが実に有難く大事であることを、もっと若い頃に聞いていたら、自分の人生はきっと変わっていたに違いない」とのSさんの発言を皮切りに、いつものように「教育論」、「人生論」など、「話の花」が満開に咲いた。 そして、配布された鴨長明の「方丈記」の一部を皆で読んだ。何十年ぶりに読んでみて、改めて無常観あふれ、練りに練られた文章であることを感じた。「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず...」、「知らず、生まれ死ぬる人、いづかたより来たりて、いづかたへか去る...」など、全て転変して空しいと説いている鎌倉時代の隠遁文学者の言葉を味わいつつ茶話会を終えた。


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