農業日記 2001年

 アブラムシとシルバーマルチ、たらの芽

(1)アブラムシとシルバーマルチ

 無農薬の野菜栽培においては、アブラムシとウドンコ病が大敵だと1994年の農業日記にも書いたが、ここ3年くらいシルバーマルチ(全面銀色のマルチで、銀色の筋が入っているシルバーストライプトマルチとは異なる)を使ってみて、大分効果があることが確認できた。
 シルバーマルチは普通の黒マルチよりも、倍も高いが、特にアブラムシで大被害を受ける作物(オクラ、茄子、ピーマン、スイカ、メロン)に使っている。
 シルバーを使っていないときは、オクラやスイカは、アブラムシがびっしりたかって、「無農薬かしからずんば死を」などとカストロ(の場合は共産主義)のようなことを言っていたら、本当に死んでしまったことがあった。
 でも、シルバーマルチの場合は、アブラムシがついても枯れるほどにはならず、立ち直ることができた。

(2)たらの芽

 8年くらい前に、棘の少ないたらの根を売っていたので、それを3本ほど買って春先畑の横に植えておいた。それが4、5年で順に枯れて、一本になってしまった。最後の一本も枯れるのは時間の問題かと残念に思っていたが、近くからたらが出てきて、ほっとしていた。今年、草を刈る前に周りを見ていたら、何と小さなたらがあちこちに出ているではないか。今までずっと、それを知らずに、草刈り機で草と一緒に刈り取っていたのだ。
 ニットポールをたらの所に目印に立てておいて、周りを鎌で草を刈っておいてから草刈り機で草を刈った。周囲4mの範囲で、たらの畑になった。
 たらは、災害などで倒木したような場所に真っ先に進入して生育し、林が回復して日影になると、衰えてしまう。従って、数年間はたらの芽がとれるが、ずっと良いというわけにはいかず、逆に倒木が発生したような場所が、だれにも知られていないので採るには良い場所となる。

(3)狢とカラスとトウモロコシ

 今まで、毎年トウモロコシを作ってきたが、毎回カラスかむじなに食べられて、その食べ残しをいただいていた。
 今年は、トウモロコシを胡瓜のアーチ支柱の中に作り、アーチ式ネットをかぶせ(カラスよけ)、その周りを雨よけビニールで1m50cmの高さにぐるぐる巻きにして、下側もクリップホルダーで止めた。そうしたら、初めてむじなにもカラスにも食べられずに済んだが、今度はおばあちゃんが入れなくなり、半分くらい収穫適期をのがして、種になってしまった。
 その後、トマトを食べているようなので、トマトの雨よけ支柱にビニールを巻き付けたが、高さが低いせいか(上から収穫するために1m20cm位にしてある)、その後も食べられ続けているので、下から潜るのか上から乗り越えるのか分からない。なかなか、すべてがうまくいくという訳にはいかない。
 

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