コンピューター日記 1998年

1) データベース 五郎8

 2月始めに出たばかりのジャストシステムのオフィス8プロを購入した。ねらいは五郎8であったが、以下、その感想をインターネットのジャストシステムのホームページの一太郎フォーラムに投稿した。残念ながら、返事は同感ですというようなものが一件だけで、待ち望んでいた回答は何もなかった。

 

『五郎8について

 私は、今までずっとジャストシステム製品の愛用者でありました。一太郎のVer5は、素晴らしかったし、今も使っております。表計算は、ロータスの2.3Jを使っておりましたが、印刷の設定が面倒でどうして一太郎の様に設定できないのかといぶかっておりましたが、三四郎Ver1が発売されたのでさっそく購入し、大変満足いたしました。五郎のVer1も出ると共に購入し、マクロを除く殆どの機能を使いこなしたと自負している者であります。この五郎は素晴らしく、考えつく殆どの業務をこなすことが出来ます。また、最初は、入力ビューを実票に射影できなかったが、そのうち機能強化版を無償で郵送してくれたので出来るようになったし、また、色々な質問にも電話やファックスで親切に応答していただき、ソフトの値段などには全くかえられない有り難さであった。岡山サポートセンターの宮地さんには、大変お世話になった。マイクロソフトの独占が進もうとしている中で、日本の企業として頑張っているジャストシステムを心から応援している者であります。

 しかし、五郎のVer1もいくつかの点で不満がありました。まず、クロスタブがデータ数が多くなると出来なくなってしまうこと、帳票の定義画面で、表の列の挿入が非常に面倒なこと、一覧書式の設定が面倒なこと、入力ビューの表示スピードが大変遅いこと、帳票の表示画面に表示できないものがあったり、印刷イメージ画面に入力できないことなどです。そこで、次回バージョンアップへの要望事項としてファックスで送ったりして、次のバージョンを待ちわびていたものであります。当然の事ながら、今回のOffice8Proは飛びつくようにして購入いたしました。

 ジャストシステムがおかしいと思い出したのは、一太郎のVer7を購入したときでした。2月に発売予定のものが、7ヶ月も延期されて、さぞ十分なものが出来たのだろうと思って使い始めましたが、正直がっかりさせられました。自分が愛用していたランク機能がなくなっています。二段階もバージョンアップしたのに、マクロを始め機能が減ってしまうとは!印刷の用紙の縦置きと横置きの設定がどうにも分かりにくくなっている…Etc。ジャストシステムの部長さんのコメントが雑誌に載っていた。おかげさまでVer7は、よく売れていると。Ver7が良いから売れているのではなく、今まで良かった一太郎を使っていた人が、Win95対応の一太郎を待ちわびていたから、買っただけではないのか。私には、欠陥商品にしか思えない。そして、何とVer7を7ヶ月も延期しておきながら、それからたった5ヶ月後にVer8を売り出すとは!これはもう、Ver7を買った人に対する裏切りとしか思えない。

 待ちわびた五郎8。私には信じられないソフトであった。何と、Ver1のデータが呼び込めないのである。そのコンバートソフトは、申し込めば1ヶ月後に無償配布とある。まあ、待つしかないかということで、そのソフトを使ってみたら、何と今まで培われてきたジャストシステムに対する信頼がみごとに崩れていき、だんだんと怒りがこみ上げてくる。

 一旦、ジャストウィンドー2でソフトを立ち上げ、コンバートソフトでデータを書き出す。リセットして、Win95を立ち上げ、コンバートソフトでデータを呼び込む。しかし、エラーが続出。一つの表がエラーが出ると、他の表へは進めない。どうも、索引設定で連番にしてある表がエラーになるようで、再びジャストウィンドーを立ち上げ、設定を変更してみてから、再び書き出し、再度データを呼び込むとまたエラー。際限なくこの作業を繰り返し、根負けする。コンバートに成功した表を見れば、リンケージを組んで『ある表がリンケージが出来ていない。関数からReferenceがなくなっている。そういえば、GroupSumはどこへ行ったのだ。そして、何と…、帳票のコンバートは出来ないと書いてある。帳票はデータベースのいのちではないのか。データベースを組むのに何に時間がかかったと言えば、数限りない帳票を作るのに時間を費やしてきたのだ。その膨大な帳票を全く最初から全部作り直せと言うのか。その帳票が一太郎感覚で作れるからと言うので、楽しみに待っていたのに。一体、バージョンアップするという場合、その前の資産が使えるというのは常識ではないのか。帳票やデータベースの設定がコンバートできないということは、ワープロで言えば、テキストファイルしか呼び込めないようなもので、表計算で言えば、式はコンバート出来ないが、データだけコンバートできますと言うようなものだ。

 ジャストシステムは今年度赤字決算になっ

たという。使用者を裏切ったつけが、早くも回ってきたのではないか。新しく買った五郎8への次年度の移行はあきらめざるを得なかった。

 今後、もっとましなコンバートソフトをジャストシステムが作ってくれると信じるべきなのか、ジャストシステムには見切りをつけて、マイクロソフトの陣営に下るべきなのか、迷っているのは私だけであろうか。浮川さん、明確な回答をお願いいたします。』

 

 だれか、教えて下さい、と叫びたい心境です。

 

2)ドライバーソフトとインターネット

 メルコのハンディスキャナを買ったのが、ウィンドーズ3.1の時代で、それがウィンドーズ95になったら、ハンディスキャナが使えなくなった。95の画像ソフトと競合しているのかなと思って、それを削除してみたが、うまくいかない。そこで、画像を呼び込むときは、3.1を立ち上げて、それで画像を取り込んでおき、それから95を立ち上げて利用するというような使い方をしていたが、あるときふと思いついて、インターネットのメルコのホームページのドライバーソフトのページをのぞいてみたら、何と95対応のドライバーソフトがあるではないか。早速ダウンロード(そこにあるソフトを自分のコンピューターに呼び込むこと)して、インストールしたら、95でスキャナが使えるようになった。

 メーカーはもう新しいドライバーを出ても、購入者にもはや連絡してサービスをするというような経費のかかることはやめてしまっていて、必要な人はかってにダウンロードして使えということなのだと、理解した。もはや、コンピューターを使う人は、インターネットをやっているのが当たり前という認識に立たれてしまっているということだ。

 

 

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