コンピューター日記 1994年

(1)新しいパソコン(エプソン486MU)を買う。

 会社に置いておいた初代98ノートが、5月頃画面が暗くなってしまい、見積もりに出したら修理に3万円かかるとのこと。中古でももう2万円で買えるものなので修理するのはばかばかしいということで、しばらくは必要なときに会社に98NSTを持っていって使っていた。会社で本格的に使う秋までに、ノートは会社に置きっぱなしにしておいて、家ではディスクトップのパソコンを買いたいと思っていた。7月にエプソンからアップグレードマルチというシリーズが発売になり、気に入ったのでPC486MU2IWM2を買う。それが発売になるまでは、NECの98マルチを買いたいと思っていたが、以下のような点で勝っていると判断した。

1、値段が安い(売値で4万円くらい)

2、17インチのディスプレイがつけられる。

3、CPUやCD−ROMのグレードアップが出来る。

4、レジューム機能が付いている、等々。

(2)セットアップ

 8月下旬から使い始め、2カ月で殆ど満足のいく状態にセットできる。パソコンの代表的な悪口として、買ってきた日に使えない電気製品ということがあるが、ウィンドウズがインストールしてあるのですぐに使える機種というのがこのタイプの製品のうたい文句でもあるのだが、何故に二ヶ月もかかったのかといぶかる向きもあると思うので、その辺のいきさつをちょっと述べる事にします。

 まず、自分が使いたいソフトはウィンドウズのソフトではなくジャストシステム社のソフト(ワープロの一太郎5、表計算の三四郎、作図の花子3、データベースの五郎)だったので、それをDOSのジャストウィンドウから立ち上げるようにするために、330Mのハードディスクをパーティションに分ける(大きな部屋をいくつかの部屋に区切るようなもの)必要があった。つまり、せっかくプリインストールされているソフトを全部消して、パーティションを150Mを二つと30Mに分け、Aドライブに最もよく使うジャストシステム社のソフトを入れ、Bドライブにウィンドウズを、Cドライブをデータ用にしようとした。ところが、BドライブにウィンドウズをインストールしようとしたところAドライブを要求してきて、どうしてもうまく行かない。とうとう根負けして、また膨大なソフトを全部消すのも気が重く、AからBドライブにコピーして、色々な記述を皆Bドライブに書き換え、Aドライブにウインドウズをインストールし直したと言うわけです。もうちょっとソフトも謙虚になってもらいたいものです。ここまでが5日くらいでしょうか。一応今までのソフトが使えるようになったので、かまわないわけですが、ウィンドウズも十分使いこなすようになるのに、また色々とあるわけでこの話はここでおしまいにします。

(3)新しいパソコンの感想

 このパソコンを一言で言えば、とにかく、”快適!”ということにつきますね。その理由は、

@、17インチのディスプレイの使いやすさ。

 一太郎が100列37行の表示が出来る。一太郎を二つ立ち上げ、左右に画面分割するとB5の文書が二つちょうど入り、2種類の文書を見比べながら、同時に編集できる。その他、画面が広いと言うことは、スクロールする必要がそれだけ無いわけですよね。

A、やはりカラーは見やすく、使いやすい。ハイレゾリューションということもあるのか、綺麗でですね。今まで、モノクロの画面だけだったからよけいそうですが、モノクロの画面だと薄くて読みにくい字もあったりで、自分で色も変えられるし、いいですね。

B、CD−ROMにソフトが入っていると、インストールにフロッピーの入れ替えを何回も繰り返す必要が無く、楽ですね。

C、速くて快適。

D、CPUの速度が遅くできるので、フリーソフトのゲームをやるときなど便利ですね。

E、ボリュームの調整やステレオのスピーカーもいい。等々です。

 ややがっかりしたこと。マルチメディアを体験できるようなことを言っている体験版のCD−ROMを使ってみれば、一体これがマルチメディアなのかとイメージが崩れてしまう。これでは、気の利いたビデオをつぎはぎして、頭出しさえうまくできるようにすればまだ、ビデオの方がましではないかと思える。まあ、まだ使いこなしていないので、偉そうなことは言えませんが。

(4)ソフトウェアー

 三四郎は、ロータス2.3Jと比較すれば大変使い勝手がよく、特に印刷面ではロータスにいらいらしてきたので、一太郎と同じように細かい設定が出来るので有り難い。ただ、致命的な欠陥と思えるものが一つあり、それは数値のみの消去が出来ないことで、これは何とかしてもらいたい。

 

 

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