なぜ人間は宗教を必要としているのか

現代人は何もかも知っている。だが知らないものが一つある。
それは自分自身のことだ。
・・・・・・・アーノルド・トインビー

私達が日頃「私」と思っている私は、本当の私でしょうか?
自分の生活に思いをめぐらし、一生懸命に自分のために生きている。
その自分とはいったい何でしょう?
何のためにがんばったり楽しんだり苦しんだりして、生きているのでしょう?
生きるってどういうこと?
そして私達はどこからやって来て、どこへ行こうとしているのでしょう?
 ・・・・
これらを明らかにし、本当の自分をつかむために宗教(根本の教え)があります。


  

人間に死の不安が無くならないかぎり、必ず宗教の世界を
思い見るでしょう。
・・・・・・・長島亀之介

人間は死亡率100パーセントです。
人間の最大の苦しみは、いつ死ぬかという不安ではないでしょうか。この苦しみを越えることが宗教の最大の目標です。死を「縁起でもないもの」として、本当に自分の問題として考えないようにして一生を過ごし、突然、死が訪れて自分の意志に関わりなく、無念の思いで亡くなっていく人が多いのではないでしょうか。
 ・・・・
人間にとって最大の課題である「死」を見つめ、生きることの本当 の意味を見つけるために、また、生の中での愛憎・葛藤・対立を越え、より人間らしく充実した人生を送るために、宗教(根本の教え)は欠かすことができないものです。


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