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北 信 流
千曲市以北では、宴席でお喜びといって役員等に盃をさして祝詞を述べる。宴会が盛況になってくると、また盃をさしてお納めをする。その時におさかなといってお喜びには高砂、養老等の小謡(コ ウタイ)そしてお納めには難波等の小謡をうたう。
雨宮では、小謡の代りに御神事踊りの御神歌を手拍子とともに皆でうたう。
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昭和初期の雨宮 |
(1.27MB)祝い歌
(0.97MB) 雲場 |
故郷の盆唄 たんし たんし
たんしたんし山へいけ、おらやだわれいけ去年の春もいったれば、烏と申す黒鳥が、あっちへつっつきつんまわし、こっちへつっつきつんまわし、二度と行くまいあの山へ。
たんしは田螺のこと。田螺とは農民を指し、黒鳥とは黒い羽織を着た役人のことである。
昔の様子を、いつしか盆踊り唄として歌われたようである。最近は、踊られていない。
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(0.77MB) たんし(田螺) |
大日如来像 |
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雨 宮 県 音 頭
暮らしよいぞい雨宮県は、広い稲田や桑畑。 キタヨサキタヨサヨイトコサ
字は三つで心は一つ、
土口、生萱、雨宮。
春の祭りの御神事太鼓、
昔ながらの音がする。
おらがお里の広田の小麦
たべてご覧よ品と味。
偲ぶ昔の雨宮渡、
いまじゃ稲穂の黄金波。
大城明るく朝日に映えて、
天城招くよ妻女山。
石の地蔵さん湯沢の川へ
お連れ申して雨を乞う。
主は沢山わしゃ生仁川、
合うて夫婦と鳴海川。
君を待ち待ち妻女が橋で、
化粧なおすも水鏡。
広い田畑も碁盤の様になって
豊かなおらが里。
主は笹崎わしゃ唐崎よ、
思い通わす生仁川。
老も若きも皆出て踊れ、
平和日本の盆踊り。
昭和26年頃の雨宮、土口、生萱の三地区の盆踊り唄。
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昭和初期の唐崎社 |
(0.81MB) 雨 宮 県 音 頭 |