合気道自在館中野道場について
合気道自在館中野道場は、営利団体ではありません。合気道を学ぶ者が集まり、日々稽古精進する場です。指導者、会員、保護者(子供たちの安全管理をしていただいております。)等道場にかかわる皆様が協力しあい、楽しく稽古しています。施設使用料、事務費用、少年部の演武大会のプレゼント等運営費を、最低限の会費(1回参加につき300円)で賄っています。
AJNが考える合気道とは
合気道について詳しく知りたい場合は、合気会のHPを見ていただくのが一番だと思います。ここでは、あえて私個人的な意見を、経験等ふまえてお話しさせていただきます。
合気道には試合がありません。他の武道との一番の違いはここにあるのではないでしょうか?武の道を歩む上で、「どうすれば最強になれるか?」「自分は人と比べてどの位強いのか?」などのテーマで語られることが多々あります。繰り返しになりますが、合気道には試合がありません。ですから、稽古において強さを競うことをしません。もちろん、お互い切磋琢磨し戦うことによって学ぶことも多いことと思います。では何故合気道には試合が無いのか?・・・それは、学ぶ目的が少々他の武道と異なるからだと私は思います・・・。相手を倒すこと、勝つことを目的としていません。少し難しい話になるかもしれませんが、周りのすべてものと一体になる和合の心、共同体感覚を養うことを目的としているのではないかと思います。和合の心、共同体感覚と聞くと、何を思い浮かべますか?「相手と一体になること?」「地球と一体になること?」「すべての物事の起こり(森羅万象)の一部になること?」人によってさまざまな答えを出すのだと思いますが、この辺りは自らが考えて答えを出すのだと思います。何はともあれ、合気道の特徴は技にも現れています。合気道の技は時に痛みを伴い、関節を極めて相手を征したりもします。しかし、後に痛みが残ったり、怪我をすることはありません。怪我をしたり、させたりするのは技が未熟な証拠。この関節を極める行為も、最終的には痛みが残りませんし、体験した方ならわかるとおり、むしろ関節が軽くなっていることに気がつくと思います。そういえば、小さい子供からお年寄りまで、男女、関係無に入り混じって合気道している・・・、これも他の武道に見られない光景かもしれませんね・・・。
大先生(開祖)が残された言葉(頭の悪い私には殆ど????ですが)の中に私が注目するいくつかのキーワードがあります。それは、「調和」「平和」「愛」等々です。すべてのものと調和すること。人々の平和を願う言葉が随所に見られます。特にこの、平和を願う言葉が出てくる文章は個人的に大好きです。また、争う心を持たず、無抵抗であれ、すべてのものを愛すること、その辺りに合気道の良さがあるのだと感じます。
人は、身体と精神のバランスを常に保とうとしています。このバランスが崩れると、体調を崩したり、イライラして悪い言葉を放って毒気づいたり・・・。自分でもそうなっていると感じるときがあります。大先生を知る方のお話を聞くと、大先生はよく「合気道は禊技(みそぎわざ)じゃ」といっていたそうです。禊・・・というと、神道的な考えで構えてしまいそうですが、簡単に言うと、普段の生活の中で、欲などによって汚れた心を、合気道をすることによって磨き清めることだそうです。ふ〜む、確かに合気道をすると気分がすっきりする。これが最大の目的?かもしれませんね〜
色々まとまらない事を書きましたが、「相手(相手だけでなく、自然や物事の起こりすべて)と呼吸を合わせ、一体化する、この『和合の精神』を目指して、自分の心の平和と世界平和を目指しましょうって事でしょうか。そのおまけとして、ちょっぴり強くなれるかも知れませんね(いろんな意味で・・・)。
色々表現や認識が間違っていたりするかもしれません、本来の意味とは違うかもしれません・・・が、あくまでも個人的な意見ですので、ご了承ください。
中野道場長