坐禅の目的と方法

● 坐禅の目的は先に述べたように、本来の自分を発見することが最大の目標ですが、 それを実現するために、「心身を癒し体力と気力を養う」という大き な目標があります。
  坐禅はどんなものが見えても、聞こえても、考えても、それを そのままにしておく働きがありますから、心身共にゆったり、のんびり休息し、リフレッシュすることがで きます。そして再び活力得て、現実の生活や仕事になり切っていくという、禅の生き方ができるようになる でしょう。そして月に数回でも職場や日常生活を離れ、気心の知れた仲間と互いに体験を語り合い励まし合 うことによって、一人ではなかなか続けることが難しい坐禅を、実践していくことができます。  また、坐禅の姿勢・呼吸は健康面で絶大なものがあります。心身の健康を得て、気力を充実させることに よって禅定力を高め、坐禅本来の目的である、本来の自分をつかむことができるで しょう。


● 坐禅のはたらきと方法

坐禅は「安楽の法門」と言われているように、決して苦行ではありません。 足の組み方などは色々ありますから、無理のない自分ができる方法から入っていけばよいので、どなたでも 行うことができます。寝ながら行う仰臥禅という方法もあるくらいですから、病気の時でも行うことができ ます。



  ★坐禅の姿勢

 腰骨を真っすぐ立て、頭頂を天井に向かって突き上げるような気持ちで坐り、下腹に 重心を置き、上体は楽にしてバランスをとった姿勢を工夫し、ゆったり、どっしりと坐ります。目は常に開き、視線は約1メートル前 方に落とします。


★坐禅の呼吸

坐禅は呼吸が大切です。静かな深い腹式呼吸ができるようにします。慣れてくると呼吸の醍醐味というか、ありがたさが感じられるようになります。また腹式呼吸(丹田呼吸)の健康への効果は絶大なものがあります。


★心を調える

方法としては、数息観・随息観・只管打坐・公案の拈提、等の観法が在ります。言葉での説明はこのくらいまでしかできません。大変微妙ですので、直接実地で指導を受ける必要があります。

   
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今までのことは総て説明ですから、ある程度納得できたら実際に坐禅会に参加して、知識や分別では絶対に得ることができない「本来の自分・ありのままの自分・完全無欠に申し分なく生きている自分」を体験を通すことによって、つかむことができるでしょう。


*詳しくは、提唱・講話・小論(とらわれのない心を訓練する、
禅と健康)をご覧下さい。



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ー誰にでもできる坐禅の会ー
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