長野禅会開単25周年を記念して、正受庵で9月30日から一泊坐禅会を開催しましたので、その坐禅会の報告をします。なお、この坐禅会は、白隠禅師250年遠諱記念を兼ね、且つ釈迦牟尼会主催であることを感謝しつつ申し添えます。



第1日(9月30日) 参加者19名

@参加者:東京道場から山本老師・土居さんを始め、多くの方々のご参加頂きました。また、遠くポーランドからはクバさんが、更には、地元長野禅会からは常連の会員に加え、加藤さんと松葉さんの初参加がありました。

A昼坐:3炷の坐禅のあと、山本老師に「臨済録」のご提唱を頂きました。「道流実情大難仏法幽玄・・・」の箇所と共に、「現象とこころとは別のものではない、現象がそのまま私達のこころである」ことや正受庵ゆかりの白隠和尚坐禅和讃「水と氷の如くにて」の一句を引用され、こころの柔軟性等の在り様を説いて頂きました。


第2日(10月1日) 参加者20名

 @暁天坐:不二道場に準じ、読経・暁天坐・経行を行いました。なお、2炷の初めに昨日の昼坐と同様に「般若三昧」を唱え、皆様に慣れて頂き三昧に入り易くしました。


                   正受老人栽松塔 墓参



 A提唱1:朝坐3炷の後、桐山主宰のご提唱がありました。当地に因み「白隠和尚坐禅和讃」をテキストに、各種の資料・典籍を引用しながら、ご自身の禅体験を述べられた内容でした。山本老師からも「感銘をうけた」と絶賛されました。

 B墓参:朝坐の後、正受老人の墓参を行い、記念写真を撮りました。折し良く托鉢から帰られた小菅住職から、墓前にて正受庵の全容について概説して頂きました。 午後も2炷の坐禅と独参、ご提唱は白隠和尚坐禅和讃で、正受老人と白隠禅師に関わってお話していただきました。

 C提唱2:時間の関係で短めの昼坐の後、山本老師からご提唱をして頂きました。「臨済録」の有名な、「随所に主となれば、立処皆真なり」の箇所で、この「主」は「そのものそれ」であり「無心のこころ」であると話して頂いたのが印象的でした。初心者への配慮から、腰骨を立てる坐禅の姿勢が大事であると締められました。

 D茶礼:東京道場と長野禅会からそれぞれの努力や協力に対し、お互いにお礼を述べ合うとともに、今後もこのような坐禅を続けたいとの希望や決意も語られました。

 E所感:反省を今後の参考にしたいです。正受老人の墓参は良かったです。小菅住職の説明は皆様の評価が良かったです。托鉢後の小菅住職の素足に草鞋の姿や、布施の1円、10円を整理する姿に何か引きつけられるものを感じました。




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