長野禅会では、今年で7回目となる坐禅基礎講座を実施しました。例年の様に上のサブタイトルでの講座で、名目上の主催は会場のサンライフ長野ですが、事実上の主催は長野禅会です。以下、この講座の概要をご報告致します。

1. 講座の日程と内容(13:00〜15:30)

 (1) 8月18日 桐山主宰は、初心者重視の姿勢で、坐禅の仕方について調身・調息・調心等について丁寧に説明を行った。2炷の坐禅でも休憩時でも、参加者の不安や緊張を和らげるために、励ましと褒め言葉を終始掛け続けた。

 (2) 8月25日 桐山主宰は、三毒・五欲の意識が苦労・苦悩のもとになるので、他への感謝の心をもち、自らに断固としたルール(戒)を課して生活することの大切さを説いた。2炷の坐禅では、全員に警策も体験してもらった。

 (3) 9月1日 呼吸法等の確認の後、2炷の坐禅を行う。山本老師には、独参の後、腰椎や尾てい骨を意識した呼吸をするという具体的なイメージで話して頂き、仏の命に正しく目覚めていくことが坐禅である、と締めて頂いた。

2.講座の概要

 (1) 8月18日の参加者数は、本会会員を含めて11名であった。初心者7名は全員女性であったが、安心かつ継続して坐禅ができるようにとの配慮が活きていたように思う。質問はあまり出なかったが、坐相もよく熱心に禅が行われた。

 (2) 8月26日の参加者数は、13名であった。2回目という事で一層の落着きの中で2炷の坐禅を行った。桐山主宰のお話は、坐禅を日常生活に活かせるようにとの願いから、感謝や自らのルール(戒)をもつことの大切さを話して頂いた。

 (3) 9月1日の参加者数は12名であった。この日は長野禅会の9月定例禅会も兼ねていたので、山本老師による独参と提唱もあり、充実したものになった。なお、桐山主宰からは、感謝の意を表する「音声観」としての「有難う禅」を教えて頂いた。

3.所感  

今回の特筆事項の一つは、90歳の方の参加があったことです。年齢に全く関係なく、文字通り「誰にでもできる坐禅」であることを実感しました。もう一つは「音声観」を示して頂いたことです。坐禅における感謝の日常的実践化だと思いました。
 今秋も白隠ゆかりの飯山の正受庵を会場に、11月3日に一日坐禅会を予定しています。大勢の方々のご参加をお待ちしております。 (文責:鈴木)





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