長野禅会では、4年目の坐禅基礎講座を実施しました。過去3回と同様に、上のサブタイトルの講座名で、主催は開催会場であるサンライフ長野ではありますが、実質は今年も長野禅会主導での開催です。以下、その概要をお知らせ致します。

1.講座の日程と内容(13:00〜15:30)

 @8月21日 峰村講師が坐禅の仕方や調息等を話した後、坐禅の実習を行った。
 A8月28日 桐山主宰が、呼吸法等を綿密に話した後、2炷の坐禅を行った。
 B9月 4日 山本老師を迎え、2炷の坐禅の後、初心者へ配慮の提唱を頂いた。

2.講座の実際

(1)8月21日の参加者数は、本会会員を含めて21名であった。最初の説明は、調身・調息・調心等の坐禅の初歩を図示しながら、初めての方にも分かるように配慮した。坐禅は落ち着いた雰囲気の中で熱心に行われた。警策も体験してもらったり、質問にもその場で回答したりして、次回への参加を促すように努めた。

(2)8月28日の参加者数は、20名であった。参加者は2回目という事で一層の落着きの中で2炷の坐禅を行った。桐山主宰のお話は、1回目の参加者の質問への回答も含み、呼吸法等について図を示しながら綿密に行って頂いた。先達の言動を引用しつつ熱のこもったお話もあり、参加者を鼓舞激励するものであった。

(3)9月4日の参加者数も20名であったが、初心者は3回とも100%の出席であり、熱心さが坐禅にも表れていた。3回目の講座は、長野禅会の9月定例禅会も兼ねていたので、山本老師のご提唱もあり、一層充実したものになった。ご提唱は、坐禅の目的は水に書いた文字の如く自在な心を養うこと、等が中心であった。

3.所感

 出席された参加者は、坐禅に対し前向きな方が多く、それは100%の参加率にも坐相にも表れていました。この真摯な態度は、今の不安定で厳しい社会情勢の反映であるかも知れません。そうであれば、更に多くの新しい方々に坐禅を知って頂き、できることなら一緒に坐禅をして頂く事が大切のようにも思います。

 今年は、白隠禅師の250周年遠諱という節目の年でもあり、白隠ゆかりの飯山の正受庵を会場に、10月2日と11月6日に坐禅会を予定しています。これを契機に、この基礎講座に参加された方々にも、正受庵のある飯山在住を問わず多くの方々にも、是非参加して頂くことを願っています。 (文責:鈴木・峰村)


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