長野禅会では、3年目の坐禅基礎講座を実施しました。例年通り、上のサブタイトルの講座名で、主催は開催会場であるサンライフ長野ではありますが、実質は今年も長野禅会主導での開催です。以下、その概要をお知らせ致します。

1.講座の日程と内容(13:00〜15:00)

 @講座の日程と内容(13:00〜15:30)
 A8月23日 桐山主宰が坐禅の作法や心構えを話した後、坐禅の実習を行った。
 B8月30日 坐禅の後、峰村先生が白隠の坐禅和讃をとりあげて、坐禅の話をした。

2.講座の実際

(1)8月23日の参加者数は、本会会員を含めて19名であった。坐禅は初めての方もいたが、古参の方も多かったので、落ち着いた雰囲気の中で行われた。桐山主宰のお話は、これまでの開催の反省を生かしながら、初参加者の立場に寄り添った丁寧なものだったので、全員終始安心して坐禅を行うことができた。その趣旨は、ゆったりと呼吸をする数息観に徹する、ということであった。

(2)8月30日の参加者数は、雨天の影響もあってか、13名であった。人数は減ったが、参加者は2回目という事で一層の落着きの中で2炷の坐禅を行った。峰村先生のお話は、「白隠和尚坐禅和讃」を用いつつ、坐禅とはどういうことなのか、続けるとどうなるのか等の見通しをもつための話であった。我々の日常の心の在り様を、たとえ話や絵などを用いて示してもらったので、分かり易かった。

3.所感

 昨年までは3日の講座であったが、今年は2日の講座であった。若干、短い気もするが、参加者がどのように受け止めてくれるか、が大事であると思う。今後、初めての参加者が禅に関心をもったり、ご自宅で坐禅をして頂いたりすれば、この講座の日数も問題ではなかったと思えるし、更に欲を言えば、長野禅会に参加してくれれば、申し分ないとも考えている。

 講座の初日には、桐山主宰から、今まで以上に懇切丁寧に、しかも、参加者の立場や気持ちに寄り添った説明がなされた。その成果と思えるものが、早速表れていたように感じる。具体的には、坐禅の呼吸に関して「苦しかった」と訴える者が一人もいなかったこと、「数を数えていて、気が付いたら35・36・・となっていたが、これはどういうことか」などと無心(無意識)で坐禅に集中していたこと、などが挙げられる。今年の講座受講生が、一人でもいいから長野禅会に参加してくれることを、期待しながら待っている。   (文責:鈴木)



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