弓道ノートの無限の可能性(心の整理のための記録)         H19.3.1

【書いて書いて書きまくってイメージを作る】
 とにかく目標設定用紙・弓道ノートを書く。
 まずは設定用紙の形式に従って、目標を書き続けていくと、
だんだんと自分が目指すところの「イメージ」がはっきりしてくる。

 そしてそのイメージをさらに強化するために書いて、書いて、書いて、書きまくる。
 目標を文字で目で見える形にとらえて、明確なイメージを作る。
 これをイメージが鮮明になるまで、はっきりと自分で見えるまで続ける。
 さらにその目標設定用紙は、周りに見せることにより自己宣言し、
自分に責任を課すことにより価値観を高める。(有言責任実行)

 完成した用紙は、家で目につきやすい場所(机の前など)に貼って、毎日見る。
 書き続けること(触覚)、見続けること(視覚)が相乗効果となって、ますますイメージを強化する。

 人は、自分のイメージより上に行くことはないものだ。

 試合において表面上は体格や技術、体力の違いで勝負がつくように見えるが、実は違う。
最後は「心の強さ」なのだ。「○○したい」というイメージが強い選手がそれを実現する。
そのためには日頃からイメージ力を強化しておく必要がある。

 不思議なもので、書く量・質が「強さ」と比例してくる。よく書ける子ほど強い。
目標設定用紙の文字量・内容。弓道ノートの文字量・内容。
しっかりした文章を書けるということが競技力の向上につながっているのは私の経験上明白だ。
(下手な者は書けない。書かない。忘れる。)

 書くというのはその子の思考そのものだから、頭の中が整理されて、
意識が高まってきたら、周りへの気付きの能力も高まり、練習の質・効果も上がる。
その結果、同じ失敗をしなくなり、的中数アップや大会優勝を達成できるようになっていく。

【弓道ノートの利用で、心を整理する】
 弓道ノートは、何も大会が終わった時だけに書くものではない。
常日頃から練習があった日には必ず書く(記録・整理)するものだ。
というより、言われなくても書いている者が強い。

 1.その日の先生の話・プリントから学べること、感じること。
 2.その日に注意されたこと
 3.矢どころ・的中記録(○×・何射何中)・初矢的中数・留矢的中数・競射結果
 4.反省と次の練習へ向けて
 5.長期目標設定用紙に書いたとおりに、練習や奉仕活動、
  ルーティーン目標・期日目標がきちんとできているかどうか
  (「ルーティーン目標」の実施チェックが成功のカギ)

 6.工夫次第でノートは充実する(「試合まであと○日」など)

【同じ失敗をしないためにノートをまとめる。そのノートは財産となる】
 ノートはどんどんたまる。日々の心の整理に役立つだけでなく、
綴られた文章は自分の活動した人生記録、歴史として残ることになる。
後になって振り返ると「よく書いたな」という自分への自信もわいてくる。
世界でたった一つのノートとなるものだ。