4月のある日、会社に寿子から電話がかかってくる。家計簿を打っていたが、書いてあった内容が消えてしまったとのこと。そんなはずはないと、家に帰ってから調べてみたが、家計簿のデータが全部消えている。データのバックアップは去年の8月以来やっていなかったので、すべては後の祭り。
この出来事の少し前、コンピューターはどのキーを押そうが決して壊れることはないから、どこの項目でものぞいてみろと言ったのだったが、そうやったとのこと。調べてみたら、家計簿の処理の中で唯一データを消すことの出来る操作があった。それは作表処理の中の翌期繰越の項目で、1年間入力し終わって、新しい年度に入るときにデータを更新するもので、「家計簿データはすべて削除しますので、バックアップして下さい。更新しますか。はい(Y)、いいえ(N)」と質問が出るのだが、その質問をよく読まずに、リターンキーを押してしまったらしい。
本人は何がなんだか分からなかったので、書くことがないとのこと。やはり、月に一度はバックアップをとるべきであった。{何時も主人に頼ってばかりではいけないとコンピューターのスイッチをいれたのですが…「なんでこうなるの????」気を取り直し、再びコンピューターの前に座るのに、数ヶ月かかりました。}