投稿時間:01/09/27(Thu) 14:24
投稿者名:Yoji
友人のY兄は某国の少年兵としてジハードに参加、アラーのために戦うイスラム戦士でした。戦乱に紛れての逃亡後、来日し、そこでキリストに出会ったのです。その後、アメリカ人宣教師の夫人と結婚し、米国籍を取得、現在はクリスチャンNGOの活動を通してイスラム圏に福音を伝えています。先日、数年ぶりに来日した際、米国同時多発テロについて彼とお話しをする機会があり、その時の感想をまとめたものです。みなさんの参考までに、、、。
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A:「僕は多くの戦友たちがアラーのために命を投げ出して、喜んで死んでいく姿を何度も目撃してきました。僕自身もいつでも命を捨てる覚悟でアラーのために戦っていたのです。また、ジハード(聖戦)のためであれば多くの人の命を奪うことに何の疑問ももちませんでした。そのような僕がクリスチャンとして今、生かされていることは不思議なことです。
僕は今、キリストにある許しと自由、愛を与えられ心から感謝しています。これはイスラムの教えの中には決して見出すことのできなかったものです。確かにクリスチャンになったことによって、友人や家族を失い、帰るべき国も失ってしまいましたが、それに勝る慰めが与えられています。何よりも感謝しているは、キリストにあるただ一つの真実な道を歩むことができるという特権です。僕はこう思います。福音を耳にし、この真理に触れることさえできるなら、キリストの元に来るであろう多くの人々がイスラム圏の中にいると信じています。しかし残念なことに、彼らの大多数はイスラムの教え以外のものに触れるチャンスがないのです。」
A:「一つお願いがあるのは、特にクリスチャンの方々に対してですが、全てのイスラム教徒をごく少数の過激派グループと同列において、糾弾したり断罪したりして欲しくないということです。実際大多数のイスラム教徒は穏健派であり、その中で原理主義グループは数パーセントにも満たない少数派です。そして今回のようなテロに走る人々は、数の上から言えば数千単位規模のグループに過ぎません。問題は彼らが政治的に影響力をもち武力を行使しているということです。今回、もし細菌兵器、化学兵器、あるいは核兵器を手にしていたとしたら、彼らは躊躇なくそれを使用していたと僕は思います。彼らの心理が手にとるように分かるのです。今回のようなテロがイスラム教徒に対する偏見を助長し、一部でイスラム教徒に対する迫害が伝えらていますが、もし西側社会がそれに同調していまうなら、彼らをますます頑なにし、孤立化させ福音に触れるチャンスを狭めてしまうと思います。」
A:彼ら(イスラム過激派)の戦略はテロ(ジハード)を通して、自分たちの闘争をイスラム世界とユダヤ・キリスト教世界との戦争に拡大していくことです。もし、アメリカが「神の正義」を掲げるのであれば、報復という手段をとるべきではないと思います。確かにテロで多くの罪のない命が犠牲となり、許しがたい暴挙であったことは確かです。でも、僕は世界が注目する今回の事件は、クリスチャンにとって「神の許し、愛」を伝える絶好のチャンスであると考えています。どんなに圧倒的な武力を使っても、何千発ものミサイルを打ち込んでも、テロを根絶やしにするというようなことは不可能だと思います。人間の心にある憎悪の火が消えない限りは、平和はありえないからです。憎悪は憎悪、報復は報復しか生み出しません。力で平和を手に入れることはできないのです。もしアメリカが、報復の剣ではなく、許しのメッセージを添えた花束を手にするなら、人々の心にどんなに大きなインパクトを与えるでしょうか。それは核爆弾が落とされるよりも、大きな衝撃となるでしょう。イスラム教徒だけでなく、それを目撃する全ての人々にとって、、、。イスラムには「敵を許す」という教えはないのです。それを持っているのはクリスチャンだけです。
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