シジュウカラの巣作りは二日もあれば終ってしまう。
この場所だと決めれば、オスメスが交互に頻繁に材料を運ぶ。Post
巣の底に細かな木の葉を敷き詰め、卵を産む周りは獣毛を円形に仕上げて作り上げる。それは見事の一言。
5/19
2002/5/19

巣には9個の卵がきれいに並べられていた。
卵の大きさはちょうど大人の小指の先ぐらい。
この日から、メスの抱卵の日が始まる。オスはメスにセッセと餌を運ぶ。
6/1 2002/6/1

抱卵から約2週間。待望の雛が孵る。
産まれたての雛はさしずめホタルイカのよう。
ちょっと生々しい。

6/5
2002/6/5 (生後4日)

羽根の形が徐々に現れる。くちばしだけがやたらとはっきりしていて、こんな親父世の中にいるよ。
6/7
2002/6/7 (生後6日)

体毛も出てき、鳥の形らしくなってきた
まだ目は開いていないので、音に良く反応する。
6/9
2002/6/9 (生後8日)

「チュチュ」と呼ぶと餌をくれるのかとまちがえていっせいに雛は口をあける。
個人的には、左下の雛が好みである。どこかマイペース。
2002/6/12 (生後11日)

生後9日目に巣の中に異変発生。
これまで順調に育っていた雛9匹だか、9日目朝に巣を覗くとどうも1匹の雛がまったく反応しない。どうやら、他の雛に押しつぶされたのか、仏さんになってしまった。手で出してやろうかと思ったが、あまり自然に逆らうことをすると良くないと思い放置しておいた。
すると翌々朝なぜか仏さんの姿がみあたらない。おまけに右端に固まっていた雛が、6匹は左端に移動しているではないか。これはどういうこと?
6/12a 6/12b
6/15 2002/6/15 (生後14日)

もう姿形は成鳥と変わらなくなった。
警戒心も強くなり巣を覗くと、皆一斉に固まってしまう。巣立ちの日も近いか?


2002/6/16朝


巣を覗くと中にはかわいい雛たちが一匹もいなかった。
約1ヵ月間我が家を和ましてくれた鳥達は無事巣立ってくれた。
寂しい気もするが、また来年我が家のポストに来てくれる事を願って掃除をする。雛の糞が落ちているかと思えば、それはまったくなく本当にきれいに使ってくれた。よっぽど我が家よりきれい好きかも。

追記
そうそう仏さんになった雛がその後どうなったかは、数日後、玄関の脇にご遺体として発見されました。親鳥が他の雛に病気が移らないようにとつまみ出したのでしょう。雛たちも病気が移らないように巣の左に移動したのかも。

Mark
我が家から巣立ったシジュウカラの成長記録